★★☆☆☆
あらすじ
麻薬王の娘と勝手に結婚し追放された男は、妻の貞操についての賭けをすることになる。シェイクスピアの「シンベリン」の舞台を現代に置き換えた作品。
感想
麻薬王の妻の悪女ぶり、警察と麻薬王の対立、麻薬王の娘の許されない愛、妻の息子の嫉妬と怒り、などなど様々な要素が絡んで物語は進行する。しかし、どれも中途半端な描き方で、何が物語の中心か分からず、ただただあらすじをなぞっているだけにしか見えない映画となってしまっている。
そのせいで、せっかく結構な役者が揃っているのに誰にも見せ場がない。もう少し話を整理して、そのうちのどれかに集中したほうが良かったように思える。全く盛り上がりもなく、フラットな状態のままで終わってしまった。
唯一面白かったのは、イーサン・ホーク演じる男が麻薬王の娘を寝取る賭けをして、娘の寝室に忍び込んだのに、やったことが相当セコいというか、しょぼかった事。自信満々だったのにそれだけ?と思ってしまった。優しいのか優しくないのか、良くわからない。
スタッフ/キャスト
監督/脚本/製作 マイケル・アルメレイダ
原作 シンベリン―シェイクスピア全集〈22〉 (ちくま文庫)
出演 イーサン・ホーク/エド・ハリス/ミラ・ジョヴォヴィッチ/ジョン・レグイザモ/ペン・バッジリー/ダコタ・ジョンソン/アントン・イェルチン