★★☆☆☆
あらすじ
滋賀県で対立する特殊能力を持つ2つの旧家。その両家の前に、彼らを追い出そうとする第三の勢力が現れる。
感想
滋賀県を舞台にいがみ合う両家の争い。一般市民を巻き込むわけでもなく、ただ単純に家同士の争いなので、正直、どうなろうと知ったことじゃない。そこに第三の勢力が現れところで、だから何?としか思えない。
こういう事を言いだしたらどんな映画でもそうなのだが、普通はそうはならないように、感情移入できるキャラクターなどを用意して、観客をその世界観に引き込んでいくようになっている。しかし、この映画では誰に感情移入すればいいのかわからない。
恐らくは他所からやって来た岡田将生演じる男に感情移入するべきなのだが、この世界観を最初から受け入れていて、特殊能力の修行やらをしたりするので、すでに別の世界の人で受け付けない。城に住んでるし。
そんなわけで、ずっと置き去りにされたままで、どうでもいい彼らの戦いを延々と眺めるだけの時間になってしまった。まぁでも、当事者である濱田岳演じる男ですら、無意味な争いとか言ってるぐらいなので、ましてや第三者がそう感じるのは当然かもしれない。
ただ個人的にはこの手の、特殊能力とか出てくるようなファンタジー感が溢れる映画が苦手だから楽しめなかったのかも、というのはある。うまくこの世界観に入っていける人であれば、きっと楽しめる、はず。
スタッフ/キャスト
監督 水落豊
出演
濱田岳/深田恭子/渡辺大/貫地谷しほり/佐野史郎/髙田延彦/田口浩正/大野いと/柏木ひなた/小柳友/笹野高史/村上弘明/森若香織/三又又三/浜村淳
音楽 瀬川英史