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個人的な映画・本・音楽についての鑑賞記録・感想文です。

「未来のミライ」 2018

未来のミライ

★★★☆☆

 

あらすじ

 生まれたばかりの妹に気を取られ、構ってくれない母親に苛立つ4歳の男の子は、中庭で不思議な現象に遭遇する。

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感想

 観ていて思うのは、この映画のターゲットは誰?ということ。親の事情を詳細に描いているので、子どもではないだろうし、中高生に至っては内容に一番ピンと来ない年代なのではないだろうか。となると、子どもの気持ちも親の気持ちも分かる大人ということか。しかも子育て中の親に限定されそうだ。

 

 そして誰に感情移入して観ればいいのかもよく分からない。まさか妹に嫉妬して駄々をこねまくる4歳の男児に感情移入できるわけがないし、子ども目線、親目線と視点もころころ変わるので、誰に肩入れしてもどうも落ち着かない。

 

 

 だから誰がメインというよりも、ただ様々な家族の風景を描いているだけ、というのが正解なのかもしれない。主役の男児はただのセリフ回しという役割だ。それぞれの立場から家族を眺めて、それぞれの思いを知る。

 

 そしてそれぞれの立場は年を重ねる事で変わっていく。一人っ子から兄に、娘から母親に、母親から祖母にというように役割は変化していく。この映画は、それぞれがたどってきた過去を思い出させるような仕組みになっている。幼い頃に父親が頼もしく見えた事、親から離れて不安に感じた事、親になって子供の成長を実感して涙ぐんだ事など、忘れていた感情が蘇る。

 

 それぞれがそんな体験を経て今の家族になっていて、自分もまたその一員である。そういったものを理解することで、「家族」というものを意識するようになり、より一層、家族が大切に思えてくるのかもしれない。妹に優しくなれた主人公のように。

 

 こうやってこの映画は何なのだろうと考えてしまうぐらい、物語としては面白みがあまり感じられなかった。 

 

スタッフ/キャスト

監督/脚本/原作 細田守

 

製作 齋藤優一郎/伊藤卓哉/足立雄一/川村元気


製作総指揮 高橋望

 

出演(声) 上白石萌歌/黒木華/星野源/麻生久美子/吉原光夫/宮崎美子/福山雅治/神田松之丞

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未来のミライ

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未来のミライ - Wikipedia

 

 

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