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「王様のためのホログラム」 2016

王様のためのホログラム(字幕版)

★★★★☆

 

あらすじ

 取締役を解任され離婚して資産を失った男は、新たに就いた仕事でサウジアラビアにやって来る。

 

感想

  すべてを失った男が再起をかけてサウジアラビアにやって来る。しかし心の中では過去の出来事に囚われて後悔ばかりしている。そのせいか、新しい仕事に集中できず、朝も起きられず遅刻ばかり。仕事に行けば、一向に姿を見せないプレゼン相手の国王や責任者に振り回され、交渉することも要望を伝えることも出来ずに空振りばかり。本国からは連日のようにプレッシャーをかけられて、ついには背中に謎の腫瘍までできた。

 

 踏んだり蹴ったりの毎日だが、そんな中でも日々少しずつ新しい変化が訪れている。遅刻した主人公を毎日職場まで送る現地のドライバーとは次第に打ち解け、様々な場所に案内され、休日には彼の地元で過ごすまでになる。謎の腫瘍のために訪れた病院では気になる女医に出会い、仕事上で出会う人間たちには示唆に富んだ言葉をかけられる。新しい世界と新しい出会いが彼を少しずつ前向きに変えていく。

 

 

 考えてみれば右も左も分からないような異国の地で、言葉の通じない人たちと意思疎通を図り、行きたい場所に行き、食べたいものを食べられるようにしていくという事は、人生と同じだ。主人公は異国の地で生活することで、もう一度人生の切り開き方を学んだと言える。人生が旅に例えられるのはこういう事なのだろう。

 

 カルチャーギャップを生かしたコミカルなシーンが程よく差し挟まれつつ、主人公の変わりゆく心境が描かれていく。あまりなじみのないサウジアラビアの風景や生活の様子を垣間見られるのも良かった。古代文明が栄えたところだからなのか、石油で儲かっているからなのか、彼らの生活はとても豊かに見えた。勿論、現地の上流階級の生活を描いているせいでもあるのだが。女医の奔放さも勝手にイメージしているお国柄から考えると意外だった。

 

 いくつになろうとも、生きようと思い、人生を切り開いていこうという意志を持ち続けることが大事だという事を教えてくれる。

 

スタッフ/キャスト

監督/脚本/音楽 トム・ティクヴァ

 

原作 王様のためのホログラム

 

出演 トム・ハンクス/アレクサンダー・ブラック/サリタ・チョウドリー/シセ・バベット・クヌッセン/ベン・ウィショー/トム・スケリット

 

王様のためのホログラム - Wikipedia

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