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個人的な映画・本・音楽についての鑑賞記録・感想文です。

「女猫」 1983

女猫

 

★★★☆☆

 

あらすじ

 かつて自分を刺した女とそっくりの女の訪問をうけた女医。

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感想

  冒頭のオープニングクレジットで、出演者やスタッフの名前が表示されていく中、最後の監督の名前がすごい構図の時に現れる。監督の客を驚かせてやろうという意志がすごい伝わってくる。

 

 物語自体は、レズのカップルの女医二人が事件に巻き込まれていくというもので、ディテールはだいぶ雑。特に恋人が、黒幕のいかにもな中年男に襲われて寝返ってしまったのには意外過ぎて驚いてしまった。もはやアダルトビデオの世界。

 

 

 そして濡れ場はためらいや躊躇などを感じさせない執拗な描き方。個人的嗜好をこれほどまでにさらけ出すというのはなかなか出来ることじゃなく、監督の豪快さを感じる。しかもひとりよがりにならずにちゃんと観客を意識しているのも良く分かる。

 

 残念なのは登場人物たちの髪形やファッション。これは時代のせいなのでどうしようもないのだが、 今見るとセクシーとか可愛いではなく、面白い、が勝ってしまっている。特に主役の早乙女愛の髪形とその恋人役の伊藤幸子のファッション。その他の女性陣はそんなにおかしくないので、メインの二人をスタイリッシュにしようとしたのが、今となっては裏目に出てしまった。ファッションには周期があるというが、この二人がおしゃれに見える時代は再びやって来るのだろうか。ちなみにシーンに合わせたベタな音楽も昭和のドラマ感があった。

 

 逃げるばかりだった主人公が最後の最後に突然逆襲にでたり、するとあっさり黒幕を倒せてしまったり、クライマックスの銃撃戦では意味なく花嫁衣装を着た女性が簡単に殺されてしまったりと、なんとなくの雰囲気で映画は結末を迎えていく。

 

 映画の趣旨的にも、監督的にも描きたいのはそこじゃないからな、と思って納得していたら、最後の最後に北野映画ばりの突然の銃撃シーンがあって驚いた。

 

スタッフ/キャスト

監督 山城新伍

 

脚本 内藤誠/桂千穂

 

出演 早乙女愛/伊藤幸子/岩城滉一/名和宏/せんだみつお

 

音楽 森本太郎

  

女猫

女猫

  • 早乙女愛
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女猫 (1983年の映画) - Wikipedia

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