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「大脱出」 2013

大脱出 (字幕版)

★★★★☆

 

あらすじ

 実際に入所して脱獄してみせてセキュリティの不備を指摘するセキュリティコンサルタントの男は、新たな依頼で裏で政府が支援している非合法の監獄に入所するが、何者かの陰謀により一生監獄に閉じ込められようとしていることに気づく。

 

感想

 スタローンとシュワルツェネッガーの初のW主演作。なのだが、どちらかというとスタローンがメインでシュワルツェネッガーがサブといったところか。スタローンが監獄破りの男を演じている。

 

 身分を偽り刑務所に入り、実際に脱獄してセキュリティの不備を指摘する仕事というアイデアは面白いが、実際にやったらかなりきつそうだ。当然、自由はないし、常に監視されているし、看守たちに囚人扱いしされるし。ただ、本人が無理と申告すれば出られるシステムなので、意外と精神的にはきつくないのかなという気もする。いつでも出られる、と思っていれば心に余裕はありそうだ。

 

 

 そんなスタローン演じる男が、政府が裏で介入してい私設の監獄に依頼されて入所するのだが、何かの陰謀により調査ではなく本当の囚人として入所させられていることに気づく。そこでシュワルツェネッガー演じる囚人の男と出会い、協力して脱獄を試みるというストーリー。

 

 この監獄が、世界中の犯罪者を集めた表には出せない非公式な監獄という事で、どんな非人道的なことをやっているのかと思えば、全面ガラス張りの監房と外の空気を吸えないぐらいで、あとはいたって普通。自由時間はあるし、食事も普通で、ちゃんと人権に配慮していて少し拍子抜けではあった。もっと劣悪な環境にしようと思えばいくらでもできるのに。

 

 ただ監獄はスタローン演じるセキュリティ専門家が書いた本を参考に作られているだけあって難攻不落。自分たちの所在地すらわからない。そんな中で、周囲をよく観察し、囚人同士の人間関係を利用して道具を入手し、様々な知識を総動員して脱獄の手掛かりを探す。一生懸命スタローンの言うことを聞くシュワルツェネッガーが可愛らしかった。

 

 この一連の過程で担当医を味方につけ協力を得たのだが、金でもなくただ倫理観に訴えて味方にしたのがちょっと納得がいかなかった。ただ監獄破りの能力の一つとして、こうやって他人を動かす能力も必須だと言われれば頷かざるを得ない。

 

 そしてついに脱獄を実行に移す。思っていたよりもスマートな方法ではなく、力技だったがそれなりに楽しめた。強いて言うならもうちょっと展開にメリハリをつけて欲しかった。何となくずるずると物語が進行して、観客の心を掴むという意味では弱かったように思う。

 

スタッフ/キャスト

監督 ミカエル・ハフストローム


出演 シルヴェスター・スタローン/アーノルド・シュワルツェネッガー/ジム・カヴィーゼル/ファラン・タヒール/エイミー・ライアン/サム・ニール/ヴィンセント・ドノフリオ/ヴィニー・ジョーンズ/カーティス・"50セント"・ジャクソン/カトリーナ・バルフ

 

大脱出 (字幕版)

大脱出 (字幕版)

 

大脱出 - Wikipedia

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