★★☆☆☆
あらすじ
行方不明の部下が謎の監獄に収容されているらしいことを知った脱獄のプロの男。
感想
スタローンが主人公という事になっているが、実質的にはホアン・シャオミンがメインで動き回っている。70歳を超えるスタローンに何を期待しているのだと言われたら確かにその通りなのだが、期待してしまうものは仕方がない。代わりに頑張ったホアン・シャオミンも、最後は全部スタローンに持っていかれて可哀想と言えば可哀想だが。
コンピューター制御の最新システムが導入された監獄から脱獄を図る物語。ただこの監獄がもはや脱獄されるために作られた監獄にしか見えないのがまず冷める。コンピュータ制御の監獄なんてハッキングすれば終わりだ。それよりも誰もがイメージするような人力でアナログな刑務所を脱獄する方が難しそうで面白そうに感じてまう。慰安の時間があるとか殴り合う時間があるとか、オリジナルなシステムを導入した時点でリアリティが希薄になってしまい、つまらない。
それから出演している二人の役者、ジェシー・メトカーフとウェス・チャサムが、元々顔が似ているくせに、短髪に髭面と容貌まで似せてきているのが紛らわしいことこの上なかった。別に二人が似ているという事が物語で重要な意味を持つわけでもないので、監督がなぜこれを放置したのか謎だ。髪型を変えさせるなり髭を剃らせるなりしろよと腹立たしかった。
よく分からないシステムの監獄でよく分からない脱獄計画を練っていたら、なんかよく分からないけど急にスタローンがやって来て皆を連れて脱獄していった話。面白いと思える要素がほぼ無くて、困惑してしまう映画だった。
スタッフ/キャスト
監督 スティーヴン・C・ミラー
出演 シルヴェスター・スタローン/デイヴ・バウティスタ/ホアン・シャオミン/ジェシー・メトカーフ/カーティス・ジャクソン/タイロン・ウッドリー/タイタス・ウェリヴァー/ジェイミー・キング/ピート・ウェンツ
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