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個人的な映画・本・音楽についての鑑賞記録・感想文です。

「マイ・インターン」 2015

マイ・インターン(字幕版)

★★★★☆

 

あらすじ

 妻と死別するもなんとか充実した老後を過ごそうとしていた男は、ある日街で見かけたIT企業のシニア・インターン制度に応募してみる気になる。

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感想

 若者ばかりのIT企業で、しかもそこの女性CEOの下で働くことになった老齢の男性が主人公だ。若い女と年配の男が、ジェネレーションギャップやジェンダーギャップでぶつかり、バチバチとやり合うコメディなのかと思ったがそんなことはなく、主人公は自身の立場をわきまえて上手くやっている。

 

 しかし上司が自分の子供よりも年下の女性だと、分かっていても何か言いたくなりそうなものだが、それを抑えて彼女をじっと見守り続ける主人公は偉い。これは年功序列の日本とは違うからとか、アメリカだからとかではなくて、単純に主人公の人間性が素晴らしいからだろう。

 

 

 この映画は一見すると若者と老人の世代間の交流を描いているように見えるが、実はあまり年齢は関係ない。単純に二人の人間の友情を描いていると言った方が正確だろう。主人公は仕事ができて性格も良く、そしてたまたま高齢だったというだけの話に過ぎない。考えてみれば年齢や性別、出身や人種など、一つの属性で人を判断してしまうのは危険なことだ。

 

 だからお年寄りがこの映画を見て、自分も同じことが出来ると安易に思わない方がいいだろう。主人公は仕事で実績を積み、引退して妻を失った後も新しいことに次々とチャレンジし、人生を楽しもうとするような男だ。ただ無為に年齢を重ねてきたわけではない。常に新しいことに目を向けてきたからこそ、古い考えに囚われず、夫や子供を家に置いて仕事に打ち込む女性を称賛することが出来る。決してスーパーの総菜コーナーで若い女性を怒鳴りつけたりするような人ではない。

 

 しかし色々挑戦するもどこか満たされない日々を過ごしていた主人公が、出社初日にワクワクする様子は微笑ましかった。定年後の悠々自適な生活などとは言うが、よほどの明確な目的がないと持て余してしまうのだろう。定年後の人たちのための会社のような、学校のようなコミュニティがあれば、はかなり需要がありそうだ。

 

 登場人物たちが基本的に皆善人過ぎるし、女性CEOが抱えていた問題もあっさりと解決し過ぎな気がしたが、コミカルでハートウォーミングな良い物語だった。二人の友情だけでなく、同僚たちとの楽しいやり取りも良かった。何かと属性で対立を煽りがちな世の中で、互いの個性を尊重し合う物語にほっこりとさせられる。

 

スタッフ/キャスト

監督/脚本/製作 ナンシー・マイヤーズ

 

出演

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アン・ハサウェイ/アンドリュー・ラネルズ/クリスティーナ・シェラー/アダム・ディヴァイン/ザック・パールマン/ジェイソン・オーリー/レネ・ルッソ/アンダーズ・ホーム/メアリー・ケイ・プレイス

 

マイ・インターン(字幕版)

マイ・インターン(字幕版)

  • ロバート・デ・ニーロ
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マイ・インターン - Wikipedia

 

 

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