★★★☆☆
あらすじ
所属する応援団が地獄の合宿を行う中、親衛隊隊長の男は、ホステスの女に入れあげていた。
龍虎、なぎらけんいちら出演。どおくまんプロの漫画原作。シリーズ第2作。105分。
感想
ハチャメチャな大学応援団を描くシリーズ第二弾だ。主人公の豪快で予測不能な男を演じる役者が、前回とは違う人に変わっていて、いきなり戸惑う。前作の公開からわずか数ヶ月しか経っていないのに何があったのかと、色々と想像してしまった。
前半は合宿でしごかれる応援団員の様子がコミカルに描かれていく。ただそこまで笑いに徹しているわけではなく、ただ実情を紹介しているだけにも見える。一方で、主人公は合宿に参加もしないで、クラブのホステスに入れ上げ、飲酒運転で事故った上に相手を殴りつけるなど、昭和らしい豪快さを見せている。
後半は、応援団を去ろうとするある団員の姿が、哀愁いっぱいに描かれる。合宿中に脱走を図った時もそうだが、仲間たちが必死で引き留め、本人も実は後ろ髪を引かれていることに不思議な気がしてしまう。だが、彼らは脅されているわけでも強制されているわけでもないのだから当然か。
ただこれがスポーツなら、試合は楽しいが練習は辛いものだからと、すんなりと理解できるような気がするが、応援団はとにかく辛くて苦しいだけのものに見えるので、その喜びはどこにあるのだろうかと考えてしまう。だが描かれていないだけで、続けたくなるような何かがきっとあるのだろう。それも見たかった。
そんな団員たちの裏で、主人公は応援団の命ともいえる団旗を持ち出し、大金に替えて女に貢いでる。合宿で先輩のいびりからこっそりと逃げ出そうとした団員に「抜け駆けは男らしくない。戻って仲間と一緒に耐えるのだ。」と言い聞かせていた時は、理不尽ながらも男気を感じたのに、自分の持ち出しがバレそうになると「非常にシビアなことになってきたのねん。」などと呟き、コソコソと逃げようとするものだから、みっともなくてそのギャップが可笑しかった。その後、女に騙され、10円ハゲだらけになるのも面白い。
最初は散発的で、後半はまとまりのある話を展開する構成は前作同様だが、今回は最後にしっとりさせて味わいのある余韻を残そうとする演出が予定調和的で、グッと来ることはなかった。
スタッフ/キャスト
監督 曽根中生
脚本 田中陽造
出演 井上治之/香田修/深見博/龍虎/なぎらけんいち/沢田情児/坂田金太郎/本間進/堀礼文/野崎英則/高瀬将嗣/中尾繁/檀喧太/山田順一/宮下順子/殿山泰司/山本麟一
音楽 コスモスファクトリー
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