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個人的な映画・本・音楽についての鑑賞記録・感想文です。

「アクシデンタル・スパイ」 2001

アクシデンタル・スパイ(字幕版)

★★★☆☆

 

あらすじ

 たまたま銀行強盗事件の解決に活躍し有名になった男は、ある私立探偵から韓国の資産家に会うよう頼まれる。

 

感想

 孤児院で育った主人公が、実の子を探す余命少ない韓国の資産家の元へ行き、そこから物語は動き出す。まずは、資産家の男が残した謎を解くミステリー。一つ謎を解くと次の謎が提示されて、という形で展開されていくのだが、あまり観客と共に謎解きをしていくという感じではなく、ただ主人公が謎を解くのを眺めているだけ。ちょっとぐらいは一緒に楽しませてほしかった。

 

 そして舞台は韓国を経てトルコへ。いまいち盛り上がりに欠ける謎解きが終わり、大金を得た主人公に、今度は謎の集団が襲いかかる。当然大金が目当てかと思いきや、そうではなく、ここで冒頭のトルコで流行る謎の疫病のシーンがつながってくる。そしてヴィヴィアン・スー演じる謎の美女の登場。

 

 

 主人公はなぜ自分がなぜ追われているのか分からないのに、追手側がずっと「アレを出せ」「例のヤツをよこせ」となぜか具体的に欲しいものの名前を言わないのがイライラした。他に誰かいるわけではなく、別にそこをぼかす必要はないのに、何を照れているのだ?と思ってしまった。照れる言葉でもないのだが。無駄な誤解の時間が続いた。

 

 やがて物語は、謎の美女をめぐる妙にシリアスな展開に。同じ孤児だった彼女の不幸な境遇に同情を寄せる主人公なのだが、必要以上にシリアス。ここまで物悲しく暗いトーンにする必要はなかった気がする。

 

 最後は悪玉と戦う主人公。最大の見せ場かと思ったらあっさりと敵は倒れ、ここからあまり本筋とは関係ない「スピード」的展開。今までの展開は何だったのだと思わなくもないのだが、結局、アクションで魅せられて、それなりの満足を得てしまういつものジャッキー映画だった。

スピード (字幕版)

スピード (字幕版)

  • 発売日: 2013/11/26
  • メディア: Prime Video
 

 

 たださすがに今回はいろんな要素が詰め込まれすぎて、まとまりがなさ過ぎる感じは否めない。

 

スタッフ/キャスト

監督 テディ・チャン

 

製作 レイモンド・チョウ

 

製作/出演

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出演 ビビアン・スー/キム・ミン/エリック・ツァン

 

アクシデンタル・スパイ(字幕版)

アクシデンタル・スパイ(字幕版)

  • 発売日: 2018/08/01
  • メディア: Prime Video
 

アクシデンタル・スパイ - Wikipedia

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