★★★★☆
あらすじ
FBIに雇われた男は、証拠品を入手するも何者かに車ごと盗まれてしまい、取り戻すために奔走する。
トミー・リー・ジョーンズ、リンダ・ハミルトンら出演、ジョン・カーペンター原案・脚本・製作総指揮。原題は「Black Moon Rising」。100分。
感想
FBIの汚れ仕事を引き受ける男が主人公だ。冒頭で主人公はFBIのために捜査対象の会社から重要な証拠品を盗み出そうとする。だがそれに気付いた会社側がいきなり発砲してきたのには驚いた。不審者というだけで射殺しようとするなんてワイルド過ぎてどんな会社だよと思ってしまうが、それだけヤバいことをやっている会社だということがよく分かる。
それでも無事に証拠品を入手した主人公だったが、今度は無関係の大掛かりな高級車の窃盗団にそれを車ごと奪われてしまう。FBIには脅され、会社側からは追われながら、窃盗団と対峙しなければならなくなった。とんだ災難だ。
ちなみに原題にある「Black Moon」は、盗まれた車の名で、、「1980 Wingho Concordia II」という車をベースにしたものらしい。ダサいを通り越してカッコよく見えてくる80年代らしいスーパーカーだ。ブラウン管のリアモニターにもグッとくる。
主人公は証拠品にしか関心がないのだから、窃盗団と交渉すれば取り戻せるのでは?と思わなくもないが、映画的なことを考えれば当然全面対決となる。
ここで主人公がまず窃盗団の女に近づき、あっさりとモノにしてしまうところなどは007のジェームズ・ボンドぽい。そして組織の建物に潜入する様子はミッション・インポッシブル風だ。スーパーカーのカーアクションも見応えがあって十分に楽しめる。
主演のトミー・リー・ジョーンズは目に力があって存在感がある。古い映画だがそれを感じさせないアクション映画だ。80年代の硬派な海外ドラマを思い出す。
スタッフ/キャスト
監督 ハーレー・コクリス
脚本/原案/製作総指揮 ジョン・カーペンター
脚本 ウィリアム・グレイ/デズモンド・ナカノ
出演 トミー・リー・ジョーンズ/リンダ・ハミルトン/ロバート・ヴォーン/リチャード・ジャッケル/ババ・スミス/キーナン・ウィン/ニック・カサヴェテス
音楽 ラロ・シフリン