★★★☆☆
あらすじ
マフィアを追って日本にやって来た刑事は相棒を拉致され、かつての仲間に応援を頼む。
香港映画。97分。
感想
冒頭でジャッキー・チェンとユン・ピョウが出てくるのだが、その後は終盤まで出てこない。彼らに応援を頼まれたサモ・ハン・キンポー演じる男とその仲間たちがメインの物語だ。ジャッキーが客寄せパンダになってるパターンの映画、多すぎだ。
サモ・ハン・キンポー演じる主人公とジャッキー・チェン演じる刑事は仲が悪い設定となっている。主人公がこの刑事が嫌いな理由を色々と挙げるのだが、それがなかなかの卑劣ぶりで、ちょっと引いてしまうほど。もしかしたらサモ・ハン・キンポーのジャッキーに対する私怨がこもっているのでは、と穿った見方をしてしまった。
中盤は、主人公らが繰り広げるコメディが中心となる。だが、いかにもな80年代ノリで、なかなか見ているのがしんどかった。友人同士でじゃれ合っているような、子どもっぽい悪ふざけを延々と見せられている気分になる。
そんな彼らのファッションも、いかにもな80年代感がある。特に主人公がラストに来ていた黄色い上下のトレーナーはなかなかすごい。もしかしたらブルース・リーを意識していたのかもしれないが、それを着て外に出る勇気はないわーと思ってしまった。
そして、この映画の舞台は日本となっており、富士急ハイランドが登場したり、アラレちゃんが登場したりする。当時の日本の様子が見られるのは面白く、見どころの一つと言える。だが、ジャッキー・チェンが東京で滞在していた囲炉裏のある不思議な間取りの家は、さすがに違和感があった。海外ロケをすると、海外らしさを出そうとして過剰になってしまうのは、どの国の映画でもやってしまいがちだ。
それから敵役の一人として、山口百恵に似た筋肉ムキムキの日本人女性が登場する。志穂美悦子か?と思っていたのだがそうではなく、西脇美智子という人で、当時「ボディビル界の百恵ちゃん」と呼ばれていたらしい。彼女が主人公らと戦う時の衣装がなかなかすごくて、呆気に取られてしまった。
中盤の中だるみはかなりのものだが、主人公らにジャッキーとユン・ピョウ演じる刑事が加わったラストのアクションシーンは見ごたえがあり、結局見入ってしまった。やはり本物は凄いなと感心する。
スタッフ/キャスト
監督/出演 サモ・ハン・キンポー
脚本 バリー・ウォン/シートゥ・チャホン
製作総指揮 レイモンド・チョウ
出演 リチャード・ン/チャールズ・チン/スタンリー・フォン/エリック・ツァン/ユン・ピョウ/シベール・フー/ラム・チェンイン/西脇美智子/ユン・ワー
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