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「アフター・アース」 2013

アフター・アース (字幕版)

★★★★☆

 

あらすじ

 遭難し地球に不時着した親子。ケガで動けない父親に代わり、息子が100キロ先の通信機器のある場所に向かう。

 

感想

 環境破壊で他の惑星に移住していた地球人が、遭難して不時着したのが地球という設定。人間がいなくなった後の地球はどうなるのだろうと考えてみるのは面白いかもしれない。残された動物たちがどのように進化して、どの動物が主導権を握るのか。ただ、映画の中の地球は今とそんなに変わらず、その期待には応えてくれない。でも人間がいなくなってわずか1000年程度では、そんなに劇的な変化はないのかもしれない。

 

 そんな地球で、別の地点に落下した通信機器の場所までの100キロを移動することになった主人公の少年。偉大な指揮官である父親を持ったプレッシャーや、過去に怪物に襲われた姉を助けられなかったというトラウマのある少年が、冒険を通して成長していく物語と言える。

 

 

 一方の、ケガで動けずに、宇宙船の残骸の中で主人公をモニタリングして見守る父親。最初は息子の様子を見ながら的確な指示を出すが、途中で通信が途絶え、終盤に回復した時には息子の映像は見えるがこちらの声は通じない。まるで子供の成長に従って、ただ見守る事しか出来なくなる親子の関係をそのまま示しているかのようで、うまいプロットだった。

 

 父親役を演じるのはウィル・スミス。ほとんど宇宙船内で座っているシーンばかりなので、仕事が楽そうだ。そんな父親の意のままに、実の息子ジェイデン・スミスが必死に働く、という構図は、黒いコスチュームという事もあって、鵜飼いを連想してしまってちょっと面白い。

 

 クライマックスは人間の恐怖心に反応する怪物が登場し、主人公と対決する。恐怖心を消すことができる父親の話を思い出して、戦いの中でコツを掴む主人公の姿は、まるでフォースを手にしたルーク・スカイウォーカーのようだった。主人公の覚醒ぶりだったり、救難信号発信の映像だったり、とても「スター・ウォーズ」感のある展開。

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 恐怖心を消すためには、起きるかどうかも分からない未来の事は考えずに、今に集中することが大事だ、というのが父親の教えだった。マインドフルネスだったり禅だったりを連想するのだが、アメリカの新興宗教「サイエントロジー」との関連を指摘する声もあったようだ。映画の中では、恐怖心を消す力を獲得した、というような描き方だったが、本来は、上手くいっていたが途中で急に恐怖心が芽生えて駄目になってしまった、というような不安定なものなので、そういった揺らぎが描けていたら、もうちょっと物語に深みが出たかもしれない。

 

 途中で断念しようとしていた割には、あっさりと目的地に到着してしまったな、というのはあるが、まずまず楽しめる作品だった。

 

スタッフ/キャスト

監督/脚本/製作総指揮 M・ナイト・シャマラン

 

原案/製作/出演 ウィル・スミス

 

製作 ジェームズ・ラシター/ケイレブ・ピンケット/ジェイダ・ピンケット=スミス

 

出演 ジェイデン・スミス/ソフィー・オコネドー/ゾーイ・イザベラ・クラヴィッツ/グレン・モーシャワー/クリストファー・ヒヴュ/デヴィッド・デンマン

 

アフター・アース (字幕版)

アフター・アース (字幕版)

  • 発売日: 2013/11/26
  • メディア: Prime Video
 

アフター・アース - Wikipedia

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登場する作品

白鯨 (上) (角川文庫)

 

 

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