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「デッド・オア・ラン」 2016

デッド・オア・ラン(字幕版)

★★★☆☆

 

あらすじ

 立案した犯罪計画を販売することで生計を立てる男は、ある事件で何者かにハメられて警察とギャングに追われることになり、疎遠だった娘を連れて逃亡を図る。

 

感想

 ギャングと警察に追われることになり、危害が及びそうだった疎遠だった娘を連れて逃げる主人公。父親の身勝手な行いに娘が反発し最初はギクシャクしていた父娘だったが、逃亡生活の間に互いの理解が深まり次第に絆が生まれていく。娘役を演じるヘイリー・スタインフェルドは、2014年の映画「ラストミッション」でも殺し屋の娘という同じような役柄を演じていて、どうして立て続けに似たような役を引き受けたのか謎だ。だが、父親に反発するいかにも反抗期の娘、といった雰囲気が良く出ていて好演している。

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 そんな娘を常に愛して気にかけながらも、裏稼業の男だからという理由で自重して、遠くから見守るだけだった主人公を演じるのは、ヴィンス・ヴォーン。彼が完璧な犯罪計画を立てることが出来る切れ者だというのはまだ分かるとして、それと同時に強いというのは納得できない。彼は何処からどう見ても筋肉ムキムキの精悍な体つきなんかではなく、中肉中背で二重あごのもっさりとしたおじさんだ。そんなおじさんが、ガタイの良いシャープな男たちを圧倒する、というのはさすがにリアリティを感じなかった。一応は体を鍛えている描写はあったが、全然強そうじゃない。それからネタにしていたが、やっぱり彼の変な髪型が気になってしまって、どこか集中できないところはあった。本人は本気であの髪型を気に入っていたという事なのだろうか。

 

 主人公は娘との絆を深めつつ、窮地に陥った自身の状況を打開するために事の真相を探ろうとする。立案した犯罪計画を売って生計を立てているくらいなのだから、彼はそのあたりは用意周到に、万一の場合に備えてリスクヘッジをしながら動いているのかと思ったが、案外そうでもなくて肩透かしを食らった気分になる。その場しのぎのアドリブで何度か危機を脱していくばかりで、どう考えても臨機応変というよりも行き当たりばったりと言った方がふさわしいような運頼みの要素が強い。たまたま相手の気が逸れる出来事が起きたとか、たまたま銃弾が当たらなかったとか、そんなのばかりだった。

 

 

 そしてついに窮地を脱したクライマックスはなかなか良く出来ていたが、でもこれもよく考えると運頼み感が強い。確実に相手の銃弾を避けられる保証はどこにもなかった。父娘の関係を描いた部分はほっこりするし、コメディ部分も面白く、少し洒落た映画の雰囲気も悪くはないのだが、常にどこかモヤモヤしたものが付きまとってスッキリせず、手放しでは楽しめない感じの映画となってしまっている。

 

スタッフ/キャスト

監督    ピーター・ブリングスリー

 

原作 Term Life (English Edition)

 

製作/出演 ヴィンス・ヴォーン

 

出演 ヘイリー・スタインフェルド/ビル・パクストン/ジョナサン・バンクス/マイク・エップス /ジョルディ・モリャ/シェー・ウィガム /ジョン・ファヴロー/ウィリアム・レビー/タラジ・P・ヘンソン/アナベス・ギッシュ/テレンス・ハワード /ケイン・ヴェラスケス/マヌエル・ガルシア=ルルフォ/ブレント・ブリスコー

 

デッド・オア・ラン - Wikipedia

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