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「チャーリーズ・エンジェル」 2019

チャーリーズ・エンジェル (字幕版)

★★★★☆

 

あらすじ

 殺人兵器に転用できてしまうバグを見つけたデバイス開発者は、上司に報告するも無視されたため、チャーリーズ・エンジェルが所属するタウンゼント探偵社とコンタクトを取って告発しようとする。

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 テレビドラマ版やその後の映画版の世界を引き継ぐシリーズ続編。

 

感想

 建前上はシリーズ続編だが、特に前作からのつながりはないので、それを気にせず見ることができる。過去に様々な事件を解決してきた歴史ある組織の現在の話だと思えばいい。

 

 画期的な殺人兵器が世に出ることを阻止するために、チャーリーズ・エンジェルたちと開発者が一緒になってその行方を追う。前作と違って、二人のエンジェルと一人の一般人女性が混じった三人組が活躍する。一般人の目を通すことで映画の設定や世界観を説明することができるし、素人のドタバタぶりをクールなプロの仕事と対比させることでコミカルさを出すことも出来る。上手いアイデアだ。

 

 

 ブラジルやヨーロッパ、トルコなど、世界を派手に飛び回り、それなりのアクションや笑いもあり、本当の悪玉は誰だ?とハラハラするサスペンスもある。エンタメ作品として悪くない出来だ。まずまずの満足感が得られる。ただ、全体的に地味な印象になってしまっているのは否めない。

 

 おそらくそれは、主要キャストの知名度がそんなにないというのもあるのだろうが、そもそもタイトルからしてアレなので、今の時代に合うように「女は男の愛玩物じゃない」というメッセージを発することに力を入れすぎってしまっているからのような気がした。

 

 男に媚びない姿勢や女性の自立、女同士の連帯を描くことが中心となってしまい、世界を脅かすヤバい兵器が世に出てしまう危機感はほとんど描かれない。おかげで手に汗握るような緊迫感もないし、世界を救うスケールの大きさも感じられなかった。

 

 それに肝心の女同士の連帯などがしっかり描かれていたかと言うとそれも疑問で、険悪だったエンジェルの二人が最終的にそこまで仲良くなったとも思えない。続編があったとして、もし演じる女優が変わっていたり、キャラ自体が変更されたりしていたとしても、おそらくそんなにがっかりしないだろう。その程度の関係にしか見えなかった。

 

 もちろんこういう映画があってもいいのだが、あまりにもそこらへんを厳格に意識しすぎてしまっていたかもしれない。考えてみれば、ジェームス・ボンドだって女にモテることを意識している。エンタメ作品なのだから、もうちょっと華やかさが欲しかった。

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スタッフ/キャスト

監督/脚本/製作/出演 エリザベス・バンクス

 

原作 ソフトシェル 地上最強の美女たち! チャーリーズ・エンジェル コンプリート 1stシーズン (5枚組) [DVD]

 

製作総指揮 ドリュー・バリモア/レナード・ゴールドバーグ/マシュー・ハーシュ/ナンシー・ジュヴォネン

 

出演 クリステン・スチュワート/ナオミ・スコット/エラ・バリンスカ/ジャイモン・フンスー/サム・クラフリン/ノア・センティネオ/ジョナサン・タッカー/パトリック・スチュワート/ナット・ファクソン/ノア・センティネオ/ジャクリーン・スミス/ダニカ・パトリック/ロンダ・ラウジー/ラバーン・コックス/ヘイリー・スタインフェルド/リリ・ラインハート/クロエ・キム

 

音楽    ブライアン・タイラー

 

編集 メアリー・ジョー・マーキー

 

チャーリーズ・エンジェル (字幕版)

チャーリーズ・エンジェル (字幕版)

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チャーリーズ・エンジェル (2019年の映画) - Wikipedia

 

 

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