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「インターンシップ」 2013

インターンシップ (字幕版)

★★★☆☆

 

あらすじ

 突然ボスが会社をたたみ失業してしまった営業職の中年男二人は、学生が参加するグーグルのインターンシップに潜り込む。

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感想

 中年の元営業職の二人組が、グーグルのインターンシップに参加する物語だ。パソコンに詳しくない二人が秀才の若者たちに混じり、営業で身につけた口八丁手八丁のテクニックを駆使して正社員の座を勝ち取ろうとする。

 

 研修はチーム単位で行われるため、序盤に全国から集まった参加者たちが声を掛け合って自由にチームを作るシーンがある。これが凄かった。日本だったらたまたま近くにいた人だとか、その前にちょっと言葉を交わしたことがある人だとかでなんとなく固まる感じになりそうだが、彼らは相手の出身大学や実績を確認し、能力を見極めた上でチームを組むかどうかを決めている。組んでもメリットがなさそうだと判断したら即座に話を打ち切り、別の人に声をかけていく冷徹さには引いてしまった。だが実力主義とはこういうことなのだろう。

 

 

 見るからに場違いな空気を醸し出している主人公ふたりは当然誰からも声はかけられず、同じくあぶれてしまった若者たちとチームを組むことになる。こんな時に上手く輪に入れず、余ってしまう人間がいるのは日米共通のようだ。この主人公ら落ちこぼれ軍団が、他のエリートチームとの競争で奮闘する様子がコミカルに描かれていく。

 

 だが研修序盤はまず、主人公ふたりと若者の間に生じる摩擦が笑いの中心となる。ただ80年代のネタやアメコミネタなど、アメリカ人なら若者か中年どちらかだけが知ってそうなネタで笑わそうとしているのだが、自分にはどちらも分かりづらくてポカンとしてしてしまうことの方が多かった。ギャグもクドくて空回り感がある。

 

 やがて主人公らは、社会の荒波に揉まれてきた経験豊富な大人の男として、経験の少ないデジタル世代の若者たちにアドバイスするようなメンター的ポジションを獲得する。しかし、スマホをいじってばかりいないで外に出ろとか、データだけじゃ気持はつたわらないとか、いかにも若者に嫌われそうなことばかり言っているのであまり共感できなかった。しかも、若者に理解ある頼れる大人の男を気取り、余裕をかましている感じも鼻につく。

 

 どうにもしっくりこない展開でいまいち気分が乗らなかったのだが、ついにチームが結束してメンバーそれぞれが個性を生かしながら活躍するようなり、他チームとの競争が白熱し出すと一気に面白くなってくる。スベリ気味だったギャグも笑えるようになって、かなり盛り返してきた。「フラッシュダンス」などの映画ネタが多いのもいい。

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 ベタな展開ではあるのだが、意外と前半が良い前振りとなっていて、後半にそれが回収されていくのも気持ちよかった。前半の低調ぶりと合わせるとプラスマイナスゼロといったところだが、尻上がりに良くなっていくので見終わった時の印象は悪くない。

 

 グーグルが映画撮影に協力しており、グーグルにとっては就活生へのよい企業アピールとなりそうな映画だ。就活生にとっては、選考試験攻略の参考にはなりそうもないが。

 

スタッフ/キャスト

監督/製作 ショーン・レヴィ

 

脚本/原案/製作 ヴィンス・ヴォーン

 

原案    ヴィンス・ヴォーン

 

出演 オーウェン・ウィルソン/ディラン・オブライエン/ティヤ・シルカー/ローズ・バーン/ジェシカ・ゾア/セルゲイ・ブリン/アーシフ・マンドヴィ/ジョシュ・ギャッド/マックス・ミンゲラ/*ウィル・フェレル/*ジョン・グッドマン

*クレジットなし

 

インターンシップ (字幕版)

The Internship - Wikipedia

 

 

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