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「いいかげん馬鹿」 1964

いいかげん馬鹿

★★★★☆

 

あらすじ

 子供の頃に家出をして島を出ていった厄介者の男が、故郷に錦を飾るために戻ってくる。シリーズ第2作。

 

感想

 岩下志麻演じるヒロインが、幼少の頃の主人公との思い出を語る回想シーンから物語は始まる。これが結構長くて、なかなかハナ肇も岩下志麻も出てこなくてじれったかった。ただ、ヒロインのせいで誤解されたまだ少年の主人公が怒られ、島を出ていってしまうという大事なシーンではある。

 

  それから何年か経ち、故郷に錦を飾るために戻ってきた主人公。ここでようやくハナ肇と岩下志麻が登場する。この映画での岩下志麻はいかにも清純派の女優といった佇まいで可愛らしい。「極道の妻たち」のイメージがあるだけに、余計意外に感じた。ということは、リアルタイムで彼女を見てきた人たちは、「極道の妻たち」のあのキャラクターはイメージと違って驚いたのかもしれない。

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 主人公は事あるごとに誤解され、島の人間に邪険にされてしまうという損な役回り。それでも全くめげず、そんなことに気付いていないかのように振舞う姿に悲哀がある。ハナ肇の自分を鼓舞するようなあの笑い方がいい。そして何かのきっかけで島を出ていくが、それでもまた戻ってくる。

 

 主人公が繰り広げる騒動の裏で、主要産業だった漁業が衰退し、静かだった島が、観光で食べていこうとホテルが建ち、賑やかしの声が延々と聞こえる騒々しい島へと変わっていく姿が描かれている。あえてその後を想像するなら、観光業は衰退し過疎化が進んだ、となるのだろう。そして、よく考えると今この道を日本全体が進んでいるのだよな、と寂しい気持ちになる。

 

 

 前作はドタバタぶりがあまり笑えなかったが、今回はちゃんと笑える人情喜劇になっていた。誤解されたり色々あって何度も島を出ていった主人公だが、最後は自分のやらかしだったので、もう島には戻ることはないのだろうなと、最後はしんみりとした気分になった。

 

スタッフ/キャスト

監督/脚本 

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出演 ハナ肇/岩下志麻/花沢徳衛/犬塚弘/松村達雄/殿山泰司/谷晃/なべおさみ

 

いいかげん馬鹿

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  • 発売日: 2013/11/26
  • メディア: Prime Video
 

いいかげん馬鹿 - Wikipedia

 

 

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