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「スパイ・レジェンド」 2014

スパイ・レジェンド(字幕版)

★★★★☆

 

あらすじ

 引退した元CIAエージェントは、ロシアで諜報活動中の女性を救出して欲しいとの依頼を受ける。

 

感想

 テンポよく展開し、ちょっとした驚きも何個か用意されていて、ダレることなく楽しめる映画。ほぼ主人公が逆境に陥ることなく物語は進むが、そんなに白けてしまうことはない。ピアース・ブロスナンはジェームズ・ボンドのイメージがあるからか。

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 そしてこれは「007」シリーズと何が違うのかと思ってしまうが、面白かったから別にいいかという気にはなる。ピアース・ブロスナンがスパイ役をやった時点で比較してしまうのは仕方がないことなのだろう。この映画は良くも悪くも彼に付きまとうジェームズ・ボンドのイメージを上手く利用できているような気がする。

 

 それからヒロイン役のオルガ・キュリレンコが美しくて良かった。変装もキマっていたが元モデルなのだそうだ。そして身長が177cmもある。そんな彼女が、ロシアの女殺し屋を一発で仕留めてしまったのは笑ってしまった。

 

 冷酷そうでいかにもな風貌のロシアの女殺し屋はもっと活躍するのかと思っていたが、意外とあっさりとやられてしまった。考えてみれば主人公と直接対決すらしていない。だが、主人公がヒロインと出会うために、彼女は重要な存在だった。この映画は、こんな風に登場人物たちを意外なかたちで物語と結び付けていく。

 

 そして主人公が対決するのは、ロシアの次期大統領候補の弱みを握るために、一線を越えてしまったかつて所属したCIAのメンバー。でも他国のトップの弱みを握って、その国を思いのままに操るというのは確かに魅力的だ。そしてこの映画とは逆だが、実際に現実世界でロシアがアメリカの前大統領を操っていたかもしれない、というのは気になる疑惑だ。

 

 

 しかし、もしそうだったらとんでもないことが起きそうなものだが、現実はそんなにたいした騒ぎも起きず、何事もないかのように過ぎていった。世の中そんなものなのかもしれない。それに、それを言ったら日本だってずっとアメリカの言いなりだ、という見方もできるわけで。

 

スタッフ/キャスト

監督 ロジャー・ドナルドソン

 

原作 ノヴェンバー・マン (集英社文庫)

 

出演 ピアース・ブロスナン/ルーク・ブレイシー/オルガ・キュリレンコ/イライザ・テイラー/カテリーナ・スコーソン/ビル・スミトロヴィッチ/ウィル・パットン

 

スパイ・レジェンド(字幕版)

スパイ・レジェンド(字幕版)

  • 発売日: 2015/06/03
  • メディア: Prime Video
 

スパイ・レジェンド - Wikipedia

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