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個人的な映画・本・音楽についての鑑賞記録・感想文です。

「通天閣」 2006

通天閣 (ちくま文庫)

★★★☆☆

 

著者

bookcites.hatenadiary.com

 

 通天閣。行ったことがあるのかないのか記憶は定かではないが、イメージとしてはこの本の感じ。通天閣というか通天閣を代表とする大阪のイメージ。いろんな人間が出てくるが「通天閣」というキーワードがそこにあると妙に納得できるような。

 

 共に接点のない男と女の希望のない生活が交互に描写される。男は一人で生きていくことになることをあきらめつつも受け入れ、女はニューヨークへ行った彼氏が今でも彼氏だと言い聞かせながら暮らしている。そこにあるのはいつまで経っても変化のないさえない日常の繰り返し。

 

 だけどいつもと変わらない日常だと思っていても少しずつ変化が訪れたり、何かがきっかけで突然一気に変わることもある。あきらめていたことや縁がないと思っていたことにももう一度希望が持てるようになる。

 

 交互に描かれる男と女の日常がぼんやりと最後重なり物語が終わるが、よくよく読み返すと既にちゃんと接点があったんではといろいろな箇所が気になってきた。明確にストーリーの中で明記されていないけど、そういうことだよね、きっと。

 

通天閣 (ちくま文庫)

通天閣 (ちくま文庫)

 

 

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