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BookCites

個人的な映画・本・音楽についての鑑賞記録・感想文です。

「甘い復讐」 2014

★3 小説

甘い復讐 (角川文庫)

★★★☆☆

 

著者

bookcites.hatenadiary.com

 

 短編集。

 

 表題作は、思い込みが激しく、過剰に反応して、勝手に怒り狂い、残酷な仕打ちをして一人で笑っている、ひとりよがりの復讐。仇討みたいに皆が共感できるものではなく、どちらかというとなんでそこまで怒ってるのって思うような。実際はそれなりにひどい仕打ちを受けているんだけどそんな印象を受ける。

 

 でも本当の恨みつらみなんてその人にしか分からないし、復讐のやり方も人それぞれだからそれはそれで人間らしい。

 

 最後の私小説的な「余生」は、この人は色々なものをさらけ出していくスタイルなんだなってよく分かる。さらけ出さないと気が済まないというか。そして膨らんだ妄想やどうにもならない苛立つ現実を文章にぶつけて解消していくスタイル。小説家になって正解。

 

 割と長めの「十階建てのラブストーリー」はちょっと読むのがしんどかったけど、あとはまぁまぁ面白かった。

 

甘い復讐 / 永遠とドラゴン / さくらの結婚 / ある芸者の証言 / 十階建てのラブストーリー / 余生

甘い復讐 (角川文庫)

甘い復讐 (角川文庫)

 

 

 

 

 

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