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「利休にたずねよ」 2008

利休にたずねよ (PHP文芸文庫)

★★★★☆

 

 秀吉に切腹を命じられた千利休。茶人として美を追求した彼のその根源を振り返る。

 

 これを読むまでこの頃の武将たちがなぜ茶道に熱狂していたのか、今いち理解できずにいたが、何となくわかったような気がした。茶を飲むこと自体が心を落ち着かせるものだが、コミュニケーションの場でもあり、人脈を作る場でもある。名器と呼ばれる茶道具を持つことはステイタスでもあり、それらをどう配置するかでセンスも問われる。現代でいえばゴルフみたいなものか。もしかしたらインスタグラムのようなSNSに熱中するのも同じようなものかもしれない。いいね、されるために自撮り棒だののスマホグッズを揃えたり、写真映りのいい食べ物やグッズを探し求めたりするわけだから。

 

 そう考えると、そんな茶道で頂点に立つ千利休が、なぜ大きな影響力を持っていたのかも理解できる。そんな彼がそもそも何故頂点に立てたのか、何が彼を衝き動かしていたのか、その理由が徐々に明らかになっていく。

 

 どことなくクリストファー・ノーランの「メメント」を思い出させるような展開で、謎が解き明かされていく過程に、ページをめくる手が止まらなかった。

メメント (字幕版)

 

著者 山本兼一

 

利休にたずねよ (PHP文芸文庫)

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利休にたずねよ - Wikipedia

 

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