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「日本で一番悪い奴ら」 2016

日本で一番悪い奴ら

★★★★☆

 

あらすじ

 北海道県警の刑事になった男は、署内の厳しいノルマを達成するために、暴力団との関係を深めていく。実話を基にした映画。

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感想

 ノルマというのは厄介で、社員を働かせることができたり、評価に役立てることができるが、様々な問題も生じさせる。警察において検挙数にノルマがあった場合、一番簡単にノルマを達成できるのは犯罪が多発する地域で、困難なのは犯罪のない治安の良い地域だ。だが犯罪多発地域でも検挙数が増えると次第に治安は良くなっていくはずで、やがてノルマを達成するのは困難になる。

 

 となると常にノルマを達成するための良い方法は、常に一定の数の犯罪が起きる地域を保つことであり、それには犯罪者を抱える裏の組織と協力するのが合理的だ。そして両者の癒着が起きる。検挙率をノルマにしたとしても、犯罪の発生数を調整するようになるはずだ。どちらにしろ不正が起きる可能性が高い。

 

 

 暴力団と関係を深め、やがては自ら暴力団と同様の手口を行うようになる刑事。ノルマを達成するのが組織のためと、どんどんとのめり込んでいく姿は異常だ。やがて破滅へと向かうのだが、それでも組織に恨みなどなく、逆に迷惑をかけた、と思っているのが恐ろしい。そう思わせている組織が凄いのか、刑事が純粋すぎるのか。

 

 警察と非合法組織がつるんでいるだけで一般市民に被害がないのなら構わないと思ってしまうくらい、警察には期待をしていないが、実際は絶対に一般市民は迷惑を被っているのだろう。しかも実話だ。そしてこの映画で何より怖いのは、登場はしないが警察に忖度する司法だ。日本の司法には信念を感じない。

 

スタッフ/キャスト

監督 白石和彌

 

原作 恥さらし 北海道警 悪徳刑事の告白 (講談社文庫)

 

出演 綾野剛/YOUNG DAIS/植野行雄(デニス)/矢吹春奈/瀧内公美/田中隆三/みのすけ/中村倫也/勝矢/斎藤歩/青木崇高/木下隆行(TKO)/音尾琢真/ピエール瀧/中村獅童

 

音楽 安川午朗

 

日本で一番悪い奴ら - Wikipedia

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