感想
なんで日本のサラリーマンというのはこんなに悲しく映るのだろう。リストラ目的の左遷とわかっていても必死に働く。悲しき性だ。
いい意味でも悪い意味でも勤勉。頑張ったところで給料なんて上がらないし、会社のために働いても景気が悪けりゃリストラの対象。景気が良かったときにそれなりの報酬があればいいが、いい思いをするのは会社だけ。
会社のために喜んで働くのだから、会社のためにリストラされても喜んで受け入れられば大したものだが。
この映画が2002年の作品で、この時から現在は何が変わっているのだろう。企業が早期希望退職者を募るとその定員をオーバーするくらいの希望者が集まるという話をよく聞くようになった気がする。この映画の中の社員のように必死に抵抗するのではなく、物分りが良くなってしまったような。それだけ、嫌々働いている人が多いのかもしれない。
スタッフ/キャスト
監督 梶間俊一
脚本 野沢尚
出演 柴田恭兵/中村敦夫/高島礼子/小坂一也/湯江健幸/河原さぶ/神山繁/浜田晃/北村総一朗/江波杏子/萬田久子/伊東四朗/佳那晃子/下絛アトム
音楽 小玉和文