あらすじ
137分。
感想
永作博美がいい。正直、40手前の女性と学生の恋なんて現実世界だとそうそう見れたものじゃないと思うが、永作博美だから成立するといってもいいくらいだ。こんな30代後半の女性なんて滅多にいないわけだが。変な自己主張をしたり媚びたりするわけでもなく、淡々と自然体でやりたいことをやる感じが魅力的だ。
松山ケンイチもいいし、その他の登場人物たちも含めてキャスティングが素晴らしい。温水洋一やあがた森魚などの脇役たちが独特の個性を発揮していて、それだけでも面白い。
奔放な永作博美演じる女性に松山ケンイチ演じる若い男が振り回される。無駄にセリフで説明しすぎず、静かな雰囲気で物語は流れていく。二人が付き合うきっかけとなった若い男が絵のモデルを務めるシーンや、後半部分はあっさりし過ぎていて描き足りない感はあるが、全体の空気感がよかった。
蒼井優演じる女が若い男を死体のように足を持って引きずるシーンや、若い男があがた森魚とお茶を飲むシーンとか、くすりと笑わせるシーンが程よく挿し込まれていて、ダレずに見ることができた。
スタッフ/キャスト
監督/編集 井口奈己
出演
永作博美
忍成修吾/温水洋一/あがた森魚/桂春團治
音楽 HAKASE-SUN