★★★★☆
南極の過酷な環境で生きる皇帝ペンギンを追ったドキュメンタリー。
オスとメスが交互に協力し合って卵を温め続ける姿は感動的。しかしペンギン自体は厳しい寒さの中を生き抜けるように進化しているのに、卵は耐えられないのは不思議。卵に毛が生えたりしていてもよさそうなのに。
陸と海を往復するために行進するペンギン達が不器用に歩く姿が滑稽で、微笑ましい。鳥なんだから飛べよとつい言いたくなってしまう。なのに海の中では生き生きと泳ぎまわる。鳥のくせに。ペンギンって不思議な動物だ。
子供のペンギンの毛の色が面白い。ここからどうやって大人のペンギンのような模様になっていくんだろう。そして、子供は子供同士で固まって暖めあうのもかわいいな、と。
卵を孵すのに失敗した親が、他の親から卵を奪おうとする。自分の遺伝子を持っていないのに。卵を守るために過酷な状況に耐えなければいけないのに。本能ってやつがそれをさせるのだろうけど、本能って何なんだろうって考えさせられた。
監督/脚本 リュック・ジャケ