★★★★☆
著者と普通じゃない人たちで送るコミックエッセイ。
ガイガーカウンターとか旬な話題だなって思って読み始めたが、もんじゅの事故が起きたあたりに描かれたもの。先見の明があるというか。しかし、もんじゅだけではなく、その他の原発関連施設での事故っていうのはよく考えれば時々起きていた。みんな深刻な顔してたけどすぐに忘れて次の話題へと関心が移っていった。その時々に本当に大丈夫かちゃんと追求しておくべきだったんだなぁと。結局、大事になってからしか人は真剣にならない。といいつつ、あと2,3年もすればみんな気にしなさそうに、なりそうだが。
そんなもんじゅに乗り込んで好奇心旺盛な著書の姿は面白い。自作のガイガーカウンターの出来を調べるために、どんどん危険な領域に行こうとしたり。事故を起こして恐縮している現場の人間にきつい言葉をかけたり。
全体としてやりたい放題、言いたい放題なんだけど何故か憎めない。本人が面白がろうとしているからなのか、微笑ましくすら感じてしまう。
ちっちゃな文字まで逃したくないと、ページの隅から隅まで読んでると目が尋常じゃないくらい疲れてしまうところが、この文庫サイズの欠点かな。
著者