★★★★☆
あらすじ
ゴシップ記事を書き、華やかな不毛な日々を過ごす記者。
感想
パパラッチの語源はこの映画の主人公の名前からきているらしい。知らなかった。
ローマの名所を随所に登場させながら、筋があるのか無いのかよく分からない映画。でもなんだかずっと見ていられる。つまらないようでつまらなくない。
人間は一貫しない生き物だ。頑張るぞと決心してもしばらくすると面倒くさくなったり、楽しく過ごしている時にもふとつまらなく思えたり。始終気ままでふらふらしている。だけど幅の広い道路のようにそれは一定の方向へと向かっていく。そうやって人それぞれの人生となる。不思議だ。
主人公が、田舎から出てきた父親と過ごすシーンがなかなか良かった。それ以外にもトレヴィの泉の中に女優が入っていくシーンや、古い屋敷で男女が離れた部屋で話すシーン、妖精を見たと演技する子供たちとか、いろいろと印象に残るシーンが多い映画だった。
スタッフ/キャスト
監督/脚本 フェデリコ・フェリーニ
出演 マルチェロ・マストロヤンニ/アニタ・エクバーグ/アヌーク・エーメ/アラン・キュニー/イヴォンヌ・フルノー/レックス・バーカー
音楽 ニーノ・ロータ