★★★★☆
破産寸前の男が、妻の不倫相手の男と共謀して妻の殺人を目論む。ヒッチコックの「ダイヤルMを廻せ!」のリメイク。
グウィネス・パルトロウが美しい。仕事から帰宅し、夫と共にパーティに出かけるために着替える、冒頭のシーンがセクシー。とりあえずグウィネスが見られるだけでこの映画は満足、という気分になる。
映画自体も重厚な音楽とフリの利いたストーリーで、上質のサスペンスに仕上がっている。特に映画で重要となるシーンは印象に残るように撮られているのがいい。犯行決行の夜、グウィネスが帰宅したときに既にドアが開いていた場面も、セリフではなく映像で印象的に語られている。
ただグウィネスが結構危険を冒すのが気になった。自分の殺害を企てているかもしれないと感づき始めているのに1対1で会ったり、問い詰めたり。まぁこういうシーンが映画を盛り上げるわけなのだが。
マイケル・ダグラスは金持ち役がすんなりくる。それも代々の資産家とかではなく、一代で富を築きあげたような強欲で自信家の金持ちの役が。
ヒッチコックに関わる映画を撮ると、シャワーシーンは絶対入れたくなるのか。それからこの映画では、タイトルで示されている電話はあまり関係なかった。
監督 アンドリュー・デイビス
出演
マイケル・ダグラス/ヴィゴ・モーテンセン/デヴィッド・スーシェ/サリタ・チョウドリー/マイケル・P・モラン/ノベラ・ネルソン
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