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「真昼の決闘」 1952

真昼の決闘 (字幕版)

★★★☆☆

 

あらすじ

 結婚式を挙げて退職するつもりだった保安官のもとに、かつて逮捕した悪党が復讐のためにやってくるとの情報が入る。原題は「High Noon」。

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感想

 映画内の時間進行も2時間ばかりの物語だ。かつて街を荒らした悪党たちが復讐のためにやってくる。当時共に戦った住民たちも今回は冷たい。戦いのあとに訪れた平穏に浸りきっている。

 

 一旦熱が冷めると世間は冷ややかだ。職務を全うしようとする保安官に不平を連ねる。人々は一つの問題が解消されると、すぐにまた新たな問題を見つけ出し、不満を訴える。

 

 

 確かにそれが保安官の仕事なのだから、一般市民を巻き込むのはどうかと思う。だが、街に危機が訪れているというのにその態度はないだろう。特に教会で仲間を集めるシーンは残酷だった。かつてのように共に戦おうというムードが高まって期待させるが、議論の間に次第に形勢が逆転してしまう。

 

 結局保安官は、共に戦う仲間は見つけられずに悪党たちと戦うことになる。それにしても、ボスの帰りを待つ悪党の仲間たちが2時間も前から駅で待っているのは、気がはやりすぎだ。のどかだ。そして、ついに保安官と悪党たちの対決が始まるが、結構あっさりと勝負がついてしまう。

 

 西部劇の派手なアクションではなく、我儘で自分勝手な世間の人々を描いた作品だ。

 

スタッフ/キャスト 

監督 フレッド・ジンネマン

  

製作 スタンリー・クレイマー

 

出演 ゲイリー・クーパー

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トーマス・ミッチェル/ケティ・フラド/ロイド・ブリッジス/ロン・チェイニー・ジュニア/リー・ヴァン・クリーフ/ジャック・イーラム

 

編集 ハリー・ガースタッド/エルモ・ウィリアムズ

 

真昼の決闘 (字幕版)

真昼の決闘 (字幕版)

  • ゲイリー・クーパー
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真昼の決闘 - Wikipedia

 

 

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