BookCites

個人的な映画・本・音楽についての鑑賞記録・感想文です。

「生きる」 1952

生きる

★★★★☆

 

 役所で空虚な仕事をして過ごす男が、余命幾ばくもない事を知る。

 

 「生きていない」とか「遅すぎる」とか「誰かのせいにするな」とか、だらだらとした日々を過ごしている身には刺さる言葉が次々と飛び出してくる。

 

 自分の人生が残りわずかだという事を知ったとして、多分最初にすることはきっと残りの人生を賭けて何かを残そうとするのではなく、半分やけで金を使って今まで自分が出来なかったこと、したかったことをするだろうな、と思うから、この映画はリアリティがある。そして、きっと空しくなって途方に暮れるところまで想像できる。それから改めて考えるのだろう。何をするべきか。

 

 主人公が自分の残りの数か月の人生を何に使うのかしっかりと決意して動き始めた途端、葬式のシーンへ移るダイナミックさは見事。個人的には彼は無念だったわけでなく、満足して人生を終えたと分かるブランコのシーンで終わって欲しかったというのはある。

 

 人間死ぬ気になれば何でもできるっていうけど、実際のところ死ぬ気になるなんてなかなか難しいよ、というメッセージも伝わってくる。そして、死ぬ気になれずにまただらだらと日々を過ごしてしまう。

 

監督/脚本

bookcites.hatenadiary.com

 

脚本 橋本忍小国英雄

 

出演 志村喬小田切みき/小堀誠/金子信雄千秋実左卜全藤原釜足中村伸郎浦辺粂子菅井きん宮口精二加東大介

 

生きる

生きる

 

生きる (映画) - Wikipedia

 

 

bookcites.hatenadiary.com

bookcites.hatenadiary.com