★★★☆☆
感想
タイトル的に行動経済学的な話かと思っていたら、ほぼ政治的な話が中心だった。それは著者が政治社会学者なんだから当たり前、プロフィールを見て気付けよという話ではあるのだが。ただそういった視点で社会や政治を見ていくというのも面白い。
労働力として大量の移民を受け入れようという人がいるが、冷静に考えた場合、はたして、それほど魅力的な国なのか。ましてや、自国の若者を冷淡に扱う国が、移民をどう扱うと思われるか、考えなくても分かることだ。
p.126
あまり本編とかは関係ないが、そうだよな、と深く頷かされた。「年間3万人も自殺する国ですけど、うちで働いてみない?」なんて言われてもね。
著者
堀内進之介