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「幼年期の終わり」 1953

幼年期の終わり (光文社古典新訳文庫)

★★★★☆

 

あらすじ

 ある日、空を覆うような巨大な宇宙船の群れが地球にやって来た。

 

感想

 人類の前に突如現れた宇宙人。てっきり人類対宇宙人の戦いが始まるのかと思ったがそういうわけではなかった。よく考えてみれば、こちらからは宇宙人たちの住む星を攻撃する手立てがないくらい両者の圧倒的なレベルの違いがあるのだから、戦ったとしても結果は見えているか。こちらはホームで、相手はアウェーということくらいしか優位な点は見出だせない。

 

 この小説が書かれた時代は科学の力で信じられないほどの勢いで発展していたので、そろそろ人類が次の段階に進化するんじゃないか?と考えるような空気があったのだろうか。ニュータイプ的な。

 

 

 人類が次の段階に進むためには、まずは地球上で展開されている様々な争いをやめなければいけない、というのが興味深い。あの進化を望むかどうかは別として。

 

著者

アーサー・C・クラーク

 

幼年期の終り - Wikipedia

 

 

登場する作品

フィンランド叙事詩 カレワラ〈上〉 (岩波文庫)

ハーメルンの笛吹き男

思想の達し得る限り―原名 メトセラ時代に帰れ (岩波文庫)

ストラヴィンスキー:詩篇交響曲

 

 

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