★★★☆☆
あらすじ
金の使い込みがバレて、ライバル会社に産業スパイとして送り込まれることになった男。
原題は「Paranoia」。
感想
貧しい地域で育ち、上昇志向の強い男が主人公だ。スパイにさせられてしまうのだが、正直、普通にスパイが務まるということは、普通に仕事ができるということなので、やけになって使い込みなんかしなくても良かったのに、と思ってしまった。だがそれはつまり、若者にはなかなかチャンスは巡ってこないということか。
スパイに送り込まれた先のボスを演じるのはハリソン・フォードだ。丸刈りですっかりおじいちゃんになってしまっている。敵対するゲイリー・オールドマン演じる会社のボスと、愛想よく嫌味の応酬をするシーンはなかなか見応えがあった。
主人公は元の会社に監視され脅され、スパイを続けざるを得ない状況に追い込まれてしまっている。こういうのは、最初の対応を間違えてしまうとズルズルとこんなことになってしまう。過ちを犯してしまったら、それを認めて償うことが大事だ。しかし、用意された部屋が監視されている事に気付いた時、監視カメラを探しては壊していたが、そんなことをせずにホテルにでも移ればいいのにと思った。
やがて主人公の逆襲が始まるが、見ていてそんな気持ちよくはない。どちらかと言うと、相手のショボさの方が目立ってしまった。取ってつけたようなハッピーエンドもわざとらしい。
スタッフ/キャスト
監督 ロバート・ルケティック
出演 リアム・ヘムズワース/ゲイリー・オールドマン/アンバー・ハード
ルーカス・ティル/エンベス・デイヴィッツ/ジュリアン・マクマホン/ジョシュ・ホロウェイ/リチャード・ドレイファス/アンジェラ・サラフィアン
音楽 ジャンキー・XL