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個人的な映画・本・音楽についての鑑賞記録・感想文です。

「セッション」 2014

セッション(字幕版)

★★★★☆

 

 音楽学校に通う偉大なジャズドラーマーを目指す青年が、名高い指揮者のバンドに加わることになる。

 

 威圧的な態度をとるJ・K・シモンズの存在感が圧倒的。この風貌でこの態度を取られたら、ただもう従うしかない。そしてただの変人かと思いきや、幼い少女には優しく話しかけたりして普段はまとも。なので指導の方針として何らかの矜持を持って、このような態度を取っているということがわかる。だけど、こんな極端な指導方針を持ってしまうのだから、どこかおかしいのは間違いないわけだが。

 

 そんな彼に打ちのめされる純朴な青年という構図になるのかと思っていたのだが、青年もヤバい奴だった。自分は偉大なミュージシャンになるからと他人を見下すような発言をしたり、独りよがりな理論で突然彼女を振ったりする。口だけでなくちゃんとそのために文字通り血の滲む努力をしているのは凄いが。途中で彼の執念が指揮者を凌駕してしまい、指揮者が引いてしまっていたのはちょっと面白かった。

 

 両者のやり取りはその殆どが他のメンバーがいる場所で行われているのだが、他に誰もいないような、まるで二人だけの世界に入り込んでしまっているような、そんな印象を与える。二人が良くも悪くも互いに共鳴してエスカレートさせている。まぁでもこんなの教育の場でやっちゃいけない。師弟関係なら分かるが。指揮者のようなやり方でチャーリー・パーカーが生まれたのかもしれないけど、それ以外の方法では偉大なミュージシャンは生まれないというわけではない。

 

 二人が和解し、心が通じ合えたように思えてからのラスト。ここで指揮者が隠していた本性を露わにし、どうなることかとハラハラさせるが、なんだよ結局二人共ただの変態やん、と思わせるような二人だけの世界を見せつける展開で、こちらも気持ち良くなってしまう結末だった。

 

監督/脚本 デミアン・チャゼル

 

出演 マイルズ・テラーJ・K・シモンズ/メリッサ・ブノワ/ポール・ライザー

 

セッション (映画) - Wikipedia

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