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「バンコック・デンジャラス」 2008

バンコック・デンジャラス (字幕版)

★★★☆☆

 

あらすじ

 厳しいルールを自分に課し、完璧に仕事をこなしてきた殺し屋が引退を決意し、最後の仕事としてタイのバンコクにやって来る。タイ映画「レイン」のハリウッド・リメイク作品。

 

感想

 冒頭でニコラス・ケイジ演じる殺し屋が、自分に課している厳しいルールと完璧な仕事ぶりを紹介し、いかに冷酷非情な人間かを説明しているのだが、バンコクにやって来てからはそれらが脆く崩れ去ってしまっている。

 

 どこかで冷徹になりきれなくなっている自分に気付き、殺られる前に引退しようとしているわけだから、多少甘くなった、というのなら理解できるのだが、ダムが堰を切ったかのように、なし崩し的に全てが反故になっているのが納得いかない。もう少しルールを守るためにがんばれよ、仕事中だぞ、と思ってしまった。

 

 

 もっと言えば、ルールを破ってしまっている自分に少しは苦悩しろよ、と。カタギの人間とは付き合うなとカッコつけて言ってたくせに、何をホイホイと嬉しそうに現地で出会った女とデートに出かけているのだ、と。

 

 ラストの主人公の行動も良く分からない。もう逃げ切れないと諦めたということなのか。とにかく、主人公にとってバンコクは、それまでの生き方を変えてしまう何かがある土地だ、というのはわかった。

 

スタッフ/キャスト

監督/脚本 オキサイド・パン/ダニー・パン

 

出演 ニコラス・ケイジ/チャーリー・ヤン/シャクリット・ヤムナーム

 

バンコック・デンジャラス - Wikipedia

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