★★★☆☆
あらすじ
太平洋を航行していた米軍の空母は、突如として真珠湾攻撃の前日にタイムスリップしてしまう。
原題は「The Final Countdown」。104分。
感想
もし今の空母が第2次大戦中に存在していたら、どうなっていただろうと考えてタイムスリップをさせてはみたが、そこで思考停止してしまったような映画だ。
アメリカ人的には真珠湾ではやられたが、結果として勝っているので、敢えて関与して歴史をおかしくすることないなと思ったのかもしれない。実際に空母を置いてみたら、これは絶対勝てると確信が持てたのでそれで十分だと。これが逆に日本映画だったら、きっと真珠湾攻撃を止めようとするのだろう。反戦、平和ということで。これはこれで面白くなさそうだが。
せっかくでかい空母がタイムスリップしたのだから、もっと派手にドンパチやって欲しかった。やってることがスケール小さすぎて悲しくなる。これなら別に空母じゃなくて小船でも良かったかもしれない。捕虜になった日本人が一瞬の隙を捕らえて一人で反撃を開始した時は、スティーヴン・セガール的な何かが始まるのかと少し期待してしまったが、勿論そんなわけもなく。
ドキュメンタリーかと思うようなノリで、空母や戦闘機がじっくりと映し出されるので、こういうのが好きな人はこれらを鑑賞するだけでも楽しめるのかもしれない。見送りの人間が挨拶もせず、顔も見せないというよく意味のわからない冒頭のシーンが、ラストにきれいにつながっていたのは気持ちよかった。
スタッフ/キャスト
監督 ドン・テイラー
出演 カーク・ダグラス/マーティン・シーン/キャサリン・ロス/ジェームズ・ファレンティノ/チャールズ・ダーニング/ロン・オニール/ロイド・カウフマン/スーン=テック・オー
ファイナル・カウントダウン (映画) - Wikipedia