★★★☆☆
あらすじ
地球が取り壊されてしまうも、宇宙船をヒッチハイクした宇宙人の友人に助けられた地球の男。
感想
元々はラジオドラマだったものを小説化したということで、よくある一話完結のコメディドラマになったところを容易に想像できる。設定を生かしてどんどん笑いを取り、観客の笑いが絶えず挿入されているようなコメディ。
毎回30分のコメディドラマとかであれば全然気にならないのだろうが、こうして一冊の本になると、場面場面の笑いよりも、どうしても全体の物語が気になってしまう。そして、こういうのはあらすじだけを読むとそこまで面白いわけではない。笑いになりやすいシチュエーションがつなげられているだけだ。
そして笑い自体も文化的背景などを理解していないと笑えない部分も多い。そういった意味では、巻末の訳者の解説は役に立った。地球で一番知能が高いのは人間と人々は疑っていないが本当の所は違うとか、地球なんて神様のおもちゃみたいなものだとか、スケールの大きなギャグは割と面白くて好きだった。
面白い所は面白いのだが、そうでない部分がちょっと読むのがつらかったというのが素直な感想。世界的に人気のシリーズではあるが、個人的には夢中になることはなさそうだ。
著者
ダグラス・アダムス
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映画化作品
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