BookCites

個人的な映画・本・音楽についての鑑賞記録・感想文です。

「ダニー・ザ・ドッグ」 2005

ダニー・ザ・ドッグ(字幕版)

★★★★☆

 

あらすじ

  戦うことだけを教えられて育ち、今は高利貸の用心棒として相手を痛めつける日々を過ごす男が、ある日盲目の調律師と出会う。

 

感想

 ゴリゴリのアクション映画かと思っていたら、ハートウォーミングなドラマもあるアクション映画だった。このハートウォーミング部分はモーガン・フリーマンの好演が光る。大抵のことは笑って受け入れてくれそうな懐の大きさがあった。

 

 それに呼応するかのようにジェット・リーもアクションだけでなく、繊細さの必要な役どころを頑張って演じている。ただ、命じられたら犬みたいに相手に襲いかかるよう躾けられたという、彼が演じる男のキャラクター設定が曖昧だ。相手の言うことが理解できるのは分かったが、喋れるのか喋れないのか。字は読めるのか、読めないのか。喋れるならもっと喋りそうだし、なんだかんだで色んな人を見ているので、そんな世間知らずみたいになるわけないような気もするし。そうなるとそんなに他の人と変わらないような言動をするような気もするし。

 

 

 そして、モーガン・フリーマン演じる男の家族に感化されたのだとは思うが、それでもなぜ急に幼い頃に別れた顔も知らない母親に固執し出したのか、あまり上手く伝わってこなかった。

 

 そのあたりをぐっと飲み込めれば、ジェット・リーの切れのあるアクションと、モーガン・フリーマンの人情味あふれるヒューマンなドラマを楽しむことができるはずだ。

 

 単純に戦うのではなく、主人公がそれまでの人生で背負わされた業に訴えかけて、元の世界に引き戻そうとする育ての親との対決シーンは、なかなか凄みがあって見ごたえがあった。

 

スタッフ/キャスト

監督 ルイ・レテリエ

 

脚本/製作 リュック・ベッソン

 

製作/出演 ジェット・リー

 

出演

bookcites.hatenadiary.com

ボブ・ホスキンス/ケリー・コンドン/テイマー・ハッサン/ヴィンセント・リーガン/キャロル・アン・ウィルソン

 

音楽 マッシヴ・アタック

 

撮影 ピエール・モレル

 

ダニー・ザ・ドッグ(字幕版)

ダニー・ザ・ドッグ(字幕版)

  • 発売日: 2013/11/26
  • メディア: Prime Video
 

ダニー・ザ・ドッグ - Wikipedia

ダニー・ザ・ドッグ-動画[無料]|GYAO!|映画

 

 

bookcites.hatenadiary.com

bookcites.hatenadiary.com