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個人的な映画・本・音楽についての鑑賞記録・感想文です。

「冒険王」 1996

冒険王 [DVD]

★★☆☆☆

 

あらすじ

 離婚問題でなかなか冒険小説の筆が進まない主人公に代わって、後輩のカップルたちが勝手に物語を進め始めてしまう。香港映画。

 

感想

 主人公らが現実世界と物語世界を行ったり来たりする物語だ。コミカルなアクション映画と言ったところだが、コメディ部分がアジア特有のベタベタとした笑いで全然面白くない。これは主演のジェット・リーがコミカルな演技が上手くないのも影響しているだろう。

 

 物語世界は日中戦争下の設定なのか、前半はなぜか抗日運動を絡めたストーリーが展開される。そこでのネイティブには微妙に違和感を覚えてしまう日本描写が面白かった。

 

 

 中でも気になったのは、日本人に扮するヒロインのロザムンド・クワンの着物姿だ。妙に胸元が緩い。でもこれは日本人がテレビや雑誌でしっかりと着付けされたキメキメの着物姿を見慣れているから感じる違和感なのかもしれない。案外、日本でも現実世界ではこれくらいの着こなしなのかも、と思ったりした。普段ほとんど着物を着ない日本人が自分で着たとしてもこんな感じになりそうだ。

 

 その他、忍者や力士とベタなキャラクターが出てきて辟易としてしまう。それでも日本について何らかの知識を持っていてくれることを喜ぶべきなのかもしれないが。

 

 そんな調子で全然「冒険王」らしさのない展開が続いていたのだが、終了間際に突然冒険ものらしい雰囲気が出てきた。ここから俄然面白くなってきて、珍しく笑えるシーンまである。それが出来るなら最初からこの感じでやってくれよと恨み言を言いたくなった。

 

 終盤が良かったのであまり印象は悪くないのだが、それまでのつまらなさはなかなかしんどいものがあった。いろんな要素がガチャガチャして、ストーリーも分かりづらい。時おりの、いつも通り見応えのあるジェット・リーのアクションだけが救いだった。

 

スタッフ/キャスト

監督 チン・シウトン

 

出演 ジェット・リー/金城武/ロザムンド・クワン/チャーリー・ヤン/ロー・ガーイン/コリン・チョウ

 

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冒険王 (映画) - Wikipedia

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