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個人的な映画・本・音楽についての鑑賞記録・感想文です。

「バリスティック」 2002

バリスティック スタンダード・エディション [DVD]

★★☆☆☆

 

あらすじ

 死んだと思っていた恋人が生きていることを知らされ、詳細を知るためにFBIの捜査に協力するという条件に応じた元捜査官。

 

感想

 相手が死んだと勘違いして、その後の人生を歩んだ恋人同士、というのは、どう考えても無理がある。事故の瞬間は勘違いしたとしても、その後ずっと気づかないのはありえない。女はその後二人の身近にいた男と結婚して子供まで産んでいるので、いくらなんでも何らかの情報は伝わってくるはず。

 

 もっと言えば、首謀者は二人の死を偽装しようとしたわけではなく、男を殺そうとしていたわけで、それが失敗に終わりそこから予定変更して偽装するのは簡単ではなかったはず。必ずボロが出る。というか単純に生きて普通に生活している人を死んだことにするのは難易度が高すぎる。

 

 

 この映画ではこれ以外にもストーリーが駄目すぎる。大活躍しているはずのルーシー・リューも、つらい過去があるのにその様子を見せないので、ただの人間味のない殺人マシンみたいになってしまっていて、ヒーロー感はゼロ。頑張ってる割には全く報われない。

 

 なかでも嫌だったのは、序盤でアントニオ・バンデラスとルーシー・リューが戦った所。最初は敵対していたが、心変わりして協力するようになった、とかなら納得するのだが、最初から利害関係は一致していたはずで、ちゃんと説明すればそんな事をしないで済んだ。完全なる無意味な戦い。

 

 きっとストーリーなんかどうでもいいからアクションを見てほしい、ということなのだろうが、残念ながらアクションも特筆するほどでもなく普通。爆薬を使いまくるのが特徴的だが、民間人を巻き込まないために郊外で戦う必要があったり、戦果よりも物的被害が甚大すぎて、いろいろと効率が悪いなと冷静に見てしまった。物語がちゃんとしていないと、全然盛り上がれない。

 

スタッフ/キャスト 

監督/製作 カオス

 

製作総指揮 タラク・ベン・アマール/オリヴァー・ヘングスト/トレイシー・スタンリー/アンドリュー・スティーヴンス

 

出演 アントニオ・バンデラス/ルーシー・リュー/グレッグ・ヘンリー/レイ・パーク/タリサ・ソト/ミゲル・サンドバル/ロジャー・クロス

 

バリスティック スタンダード・エディション [DVD]

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バリスティック - Wikipedia

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