★★★☆☆
あらすじ
世界一周したマゼランが遺した財宝を探しに行こうと誘われた海賊の末裔の青年。
人気ゲームシリーズの映画化作品。
感想
全然知らなかったが、人気ゲームシリーズが原作の映画だった。だからなのか、物語の進行が直線的なのが気になった。一応は迷う様子も見せたりはするのだが、まるであらかじめ決まっていたかのように登場人物たちが動く。バーで普通に働いているだけの主人公が、誘われたらあっさりと宝探しに加わったり、どこでそんな能力を身に着けたのか、サクサクと謎解きを行なったりと、見えない動線があるかのように特定の方向に話が導かれていく。
数々の仕掛けをクリアしながらお宝に近づいていくダンジョンシーンは、単なる作業じみていてあまり面白みがなかったが、アクションシーンは色々とアイデアに溢れていて見ごたえがあった。特にクライマックスの空飛ぶような船の上で戦うシーンは、見たことがないような面白い映像になっている。空中戦をする海賊たちといった趣だ。
その他、飛行機から落下するまでの一連のシーンもスリルがあって悪くなかったが、CGなのが明らかで、これがジャッキー・チェンやトム・クルーズなら本当にやるのにな、と思ってしまう自分がいた。生身の人間が体を張るからこそ感じられる凄みというのはやっぱりある。ただ、この映画はCGのクオリティが若干低かったからそう感じてしまったところはあるかもしれない。
インディー・ジョーンズ的な冒険活劇と、パイレーツ・オブ・カリビアン的な海賊映画を足したような映画だ。だが色々と詰め込み過ぎて雑になってしまった感がある。トレジャーハンター同士の騙し合いも、話をややこしくしているだけだった。ただ、ゲームをやったことがある人なら、世界観が分かっているのでもっとすんなりと楽しめるのかもしれない。
スタッフ/キャスト
監督/製作総指揮 ルーベン・フライシャー
原作 アンチャーテッド エル・ドラドの秘宝 PLAYSTATION 3 the Best - PS3
製作総指揮/出演 トム・ホランド
出演 マーク・ウォールバーグ/ソフィア・アリ/タティ・ガブリエル/アントニオ・バンデラス/ノーラン・ノース