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「橋のない川」 1992

橋のない川 (東陽一監督作品) [DVD]

★★★☆☆

 

 被差別部落に生まれた少年の成長。

 

 被差別部落の人間はもっと交わらないように差別されているのかと思っていたがそうでもなかった。建前上は明治になって差別がなくなった事になっているからか。そうはいっても学校でも他の集落の生徒に馬鹿にされ、教師ですらどこかに差別の感情を匂わせている。大人も他の人間と同様に働いていても、休憩時や賃金をもらうときに明確に違う扱いをされる。

 

 今日から身分の差はなくなり皆平等です、と言われたって、急に平等になるわけがない。皆と同様に暮らしているようでいて、ときおり明確に差別された扱いを受ける、というのもかなりきついことだ。

 

 そんな理不尽な扱いに耐え、時に戦いながら、主人公とその兄は成長していく。この兄弟が、子役から渡部篤郎杉本哲太に変わった時は、変わりすぎて一瞬誰が誰なのか見失ってしまった。やがて主人公は部落解放運動へ乗り出していく。

 

 さぁこれから、みたいな所で映画は終わってしまって、若干肩透かしを食らったような気分になるが、まぁその後のことはだいたい分かるからいいだろう、ということなのかもしれない。少年の成長とともに、農村で働く人々の美しい姿が印象的な映画だった。

 

監督/脚本 東陽一

 

原作 橋のない川(一) (新潮文庫)

 

出演 大谷直子中村玉緒杉本哲太渡部篤郎萩原聖人辰巳琢郎高岡早紀/安永亜衣/中島ひろ子寺田農中村嘉葎雄高橋悦史大杉漣 

 

橋のない川 - Wikipedia

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