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個人的な映画・本・音楽についての鑑賞記録・感想文です。

「君の名は。」 2016

君の名は。

★★★☆☆

 

あらすじ

 朝目が覚めると、時々、互いの体が入れ替わっていることに気づいた高校生の男女。

 

感想

 男女の体が入れ替わるというのは映画「転校生」を思い出させるが、思春期の少年少女にはたまらないモチーフなのだろうか。異性への関心を満足させる一つの妄想として。ただこの映画では、そんなに男女の違いについては言及していないが。 

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 田舎の女子高生と都会の男子高生の体が入れ替わる、ただそれだけだと思っていたのが、次第にそんなに単純な話でないことが分かってくる。若干混乱するのだが、それまでの女子高生の祖母の話や田舎の風習の様子を見ているだけに、それなりの説得力があって、分かったような気にさせてくれるのは流石だ。

 

 映画の中で地球に接近する彗星が重要な要素となっているが、あれは震災を意識しているのだろうなと思った。沢山の人が死んだのに、何も出来なかった自分の無力さを思い知らされた後では、色々と想像力を働かせてなんとかならないかと考えたくなる。

 

 

 良い意味でも悪い意味でもRADWIMPSの楽曲が目立っている映画。曲とのシンクロを意識しているようだし、それは成功しているが、悪く言えばただのRADWIMPSのミュージックビデオ。映画的には別に悪いやり方ではないが、割と重要な場面を敢えて描かず、観客の想像に委ねるやり方が、ミュージックビデオ感を高めているような気もする。

 

 ただ、ラストはしっかりと盛り上げ、最後の最後がばっちりと決まっているので、気持ちよさはある。やっぱり最後が良いと、素直に良かったと言える爽快感、後味の良さが残って、悪い気分はしない。

 

スタッフ/キャスト

監督/脚本/編集 新海誠

 

原作 小説 君の名は。 (角川文庫)

 

製作 川村元気/武井克弘/伊藤耕一郎/市川南/川口典孝/大竹圭二

 

出演(声) 神木隆之介/上白石萌音/長澤まさみ/市原悦子/成田凌/花澤香菜

 

音楽 RADWIMPS

 

君の名は。

君の名は。

 

君の名は。 - Wikipedia

 

 

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