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「ジャージー・ボーイズ」 2014

ジャージー・ボーイズ(字幕版)

★★★★☆

 

あらすじ

 「シェリー」などのヒット曲で知られるアメリカのポップスボーカルグループ、フォー・シーズンズをモデルにしたミュージカルの映画化作品。

 

感想

 「シェリー」は知っていたが、フォー・シーズンズは他にも多数のヒット曲があるビッグなグループだとは知らなかった。「シェリー」だけの一発屋的な存在かとずっと思っていた。これはフランキー・ヴァリのソロ曲だが、数多くのミュージシャンにカバーされている「君の瞳に恋してる(Can't Take My Eyes Off You)」も彼らがオリジナル。

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 クセがすごい独特の声のメインボーカルのフランキー・ヴァリ。まだ下積みで理容師見習いとして生計を立てている時、なぜか地元のマフィアのボスには気に入られ、仲間たちには自然と庇われ、町の人達にもどこか特別扱いされていて、どこか守られているような存在なのが可笑しい。彼の才能に一目置いていたのかもしれないが、そういう人から愛される天賦の才のがあるということを暗示しているような気もする。

 

 そして、グループのもうひとりの中心、ボブ・ゴーディオ。彼は主人公たちに出会う前に別グループで、日本ではタモリ倶楽部のオープニング曲として知られる曲(Short Shorts)を発表し、ビルボード2位を記録しているという人物。しかも、その時16歳。凄すぎて意味がわからない。ただこの映画の中では登場人物たちの年齢が分かりづらかったのは難点だった。自分的にはどう見ても20代半ばくらいなのだが、まだ未成年の設定だったようだ。

 

 グループは「シェリー」をヒットさせ、続く曲たちもヒットして大成功を収める。この間、下積みの苦労や成功した喜びなどは意外とあっさりと描かれている。主人公は結婚、子供も生まれているのだが、その辺りもあまり描かれていない。だけどそんなに気にならないのは不思議だ。単純に彼らのステージの様子を見ているだけで楽しい。ただ、時々主人公の歌う姿が布施明に見えてくる時があって、それだけが少し難儀した。

 

 そして、ツアーなどの長い音楽生活で次第に生じてくる、メンバー間や家族・夫婦間の亀裂。この手の映画の定番でここで終わってしまうと、どこかほろ苦い青春映画になってしまうが、ここで終わらなかったのが良かった。

 

 経済的問題を抱えていた主人公はそれでも音楽活動を続ける。その間には不幸な出来事も起こるが、それでも続ける。そして続けたことがラストのハッピーエンドへとつながっていく。やはりやり続けることは重要だ。継続は力となる。それらの原動力は音楽への愛だ。思えば、あまり音楽活動も私生活もじっくり描かれていなかったのにそれでも気にならなかったのは、主人公の心に秘めた音楽への情熱が見えていたからなのかもしれない。

 

 元がミュージカルだけに、ミュージカル風に終わるエンディングも良かった。特に最後の、出演者たちが動きを静止するシーン。映像を止めるのではなく、そうしたことで逆に永遠を閉じ込めたような感覚になる。

 

監督

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製作総指揮 ボブ・ゴーディオ/ティム・ムーア/フランキー・ヴァリ

 

出演 ジョン・ロイド・ヤング/エリック・バーゲン/マイケル・ロメンダ/ヴィンセント・ピアッツァ/クリストファー・ウォーケンフレイヤ・ティングレイ/ジェームズ・マディオ/ビリー・ガーデル/ショーン・ウェーレン

 

ジャージー・ボーイズ(字幕版)
 

ジャージー・ボーイズ (映画) - Wikipedia

 

 

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