★★★☆☆
あらすじ
生き血を吸った相手がやくざになってしまう「ヤクザ・ヴァンパイア」となった男が、殺された親分の仇を討つために動き出す。
市原隼人主演、成海璃子、ピエール瀧、リリー・フランキーら出演。三池崇史監督。115分。
感想
色々とメチャクチャなことになっていて面白い。カタギからみかじめ料を取るのは生き血を吸って生きているようなものだからと、ヤクザをヴァンパイアにしてしまっている。さらにカタギの人間から次々と生き血を吸うことで皆がヤクザになってしまい、生き血を絞るカタギが枯渇して困ってしまうとか、不思議な世界だ。
その他にも、敏感肌で入れ墨が入れられないとか、着ぐるみが戦うとかのおもしろ要素はあって、いろいろと楽しませてくれる。だが、最終的には飽きてしまった。その理由は恐らく、市原隼人演じる主人公に感情移入できるようにはなっていないからだろう。これだったら、リリー・フランキー演じる親分がそのまま戦ってくれたほうが応援できた。
ラストのクライマックスは次々と強敵と戦うわけだが、別に主人公に肩入れもしていないのであまり結果に興味が持てず、相当気持ちは冷めてしまっていた。どっちが勝ってもいいので、まだ戦うのか、早く終わらないかなとぼんやりと眺めていた。
メチャクチャな映画を作ろうという意気込みは感じて、それは悪くはないのだが、もう少しコンパクトにまとめて欲しかった。
スタッフ/キャスト
監督 三池崇史
脚本 山口義高
出演 市原隼人/成海璃子/青柳翔/渋川清彦/三浦誠己/テイ龍進/ヤヤン・ルヒアン/三元雅芸/有薗芳記/中村靖日/坂口茉琴/優希美青/三津谷葉子/渡辺哲/ピエール瀧/でんでん/リリー・フランキー/高島礼子