★★☆☆☆
あらすじ
竜巻と共にやってきたサメから家族を守るために奮闘する男。
アイアン・ジーリング出演のサメ映画。シリーズ第1作。85分。
感想
竜巻とサメを組み合わせたパニックムービーだ。サメを題材にするとどうしても海の中の話になってしまい、陸に上がれば大丈夫、という固定観念がある。それを台風による増水とトルネードによって陸地にサメが登場することを可能にし、陸地でも安心できないよという仕組みにしている。無茶苦茶ではあるが面白い設定だ。
馬鹿げているのは百も承知でやっているはずなので、こちらも最初はそのノリに付き合って細かいことは気にせず見ていたのだが、だんだん付き合いきれなくなり、つらくなってしまった。家の中が増水してサメに襲われたりしていたのに外に出ると全く洪水になっていなくて、どういう構造?みたいなシーンが何回かあったり、主人公の人道的な感情が高まって急に人助けを始めたりと、都合が良すぎるというか適当というか。
そもそもサメも別に台風に乗じて人を襲いたいわけじゃないはずだ。サメも自然災害の被害者で、必死に逃げている途中で目の前に人間がいたからといって食べるのだろうか?あるいは食べるのかもしれない。
主人公たちも何故か最後は人類を救う、みたいな壮大な目的を持って頑張っていたが、それ普通に軍隊に任せた方がいいんじゃない?すぐアメリカ人は自分が何とかしないとと思っちゃうんだから、と呆れてしまった。
こんな映画に文句を言うのはダサいと分かっていながら、言いたくなってしまう。
本当はこんなキャップをかぶりながら陽気に大騒ぎしながら見るのが正解のはずだ。嘘みたいなエンディングは馬鹿馬鹿しすぎて好きだった。
あと、「ビバリーヒルズ青春白書」のスティーブ役のアイアン・ジーリングが主演を務めているのだが、設定的にあのスティーヴのその後、みたいな感じですんなりと見ることが出来る。
スタッフ/キャスト
監督 アンソニー・C・フェランテ
脚本 サンダー・レヴィン
出演 アイアン・ジーリング/タラ・リード/ジョン・ハード/チャック・ヒッティンガー/オーブリー・ピープルズ/
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