★☆☆☆☆
あらすじ
離婚して子供二人と田舎の大きな一軒家に引っ越してきた作家の男。庭に大きな塚があるのを発見し、やがて娘の様子がおかしくなる。
感想
少し懐かしい感じがしてしまうホラー映画にありがちな仄めかしや匂わせの連続。寄せては返す波のようにやって来るこれらが次第に大きくなってクライマックスへ、というのが定番の流れ。
しかし、この映画はいつまでたってもさざ波が寄せては返すだけ。一向に大きくなっていかない。じわじわと恐怖が増していくというわけでもないので、段々どうでもよくなってくる。チラ見せの仕方が下手というか、気の持たせ方の加減を間違えているというか。途中でだいぶ飽きてしまって、もうわかったから結論を教えて、とお願いしたくなる。
そもそも謎の種族が登場するという難しい設定。庭に奇妙な塚があって何か嫌な感じがする、というスタートはいいのだが、そこから謎の種族が存在するということのリアリティをちゃんと丁寧に描いて欲しかった。思わせぶりな演出ばかりで全然それをやってくれないので、ようやく彼らが登場しても説得力がなさすぎで気分がのらなかった。
そもそも引っ越ししてきた初日に怪しい足跡が家の中にあったのに、ノーリアクションだった時点でどうかな、と思ったのだが。
スタッフ/キャスト
監督 ルイス・ベルデホ
出演
ノア・テイラー/サマンサ・マシス/ジェームズ・ギャモン/エリク・パラディーノ