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個人的な映画・本・音楽についての鑑賞記録・感想文です。

「健さん」 2016

 

健さん

★★★★☆

 

内容

 高倉健を知る人たちにインタビューしたドキュメンタリー映画。 

 

感想

 世界的な映画監督から行きつけだったお店の主人まで幅広くインタビューが行われている。

 

 特にマーティン・スコセッシやジョン・ウーら映画監督たちの話は、普段はあまり表に出てこない監督が語っている姿が見られるという意味でも面白かった。ポール・シュレイダーやヤン・デ・ポンは想像していたのとは違う語り口で意外だったが、勝手に監督というものは寡黙で知的な雰囲気をまとっていると思い込んでしまっていたからかもしれない。タランティーノみたいな人は例外として。

 

 

 高倉健は世界的に知られたスターとは言えなかったかもしれないが、ちゃんと世界の映画人たちにはその存在を知られていたというのは何となくうれしい気持ちになる。そして、彼を自分の映画に起用したいと思っていたことに。そのほとんどは実現することがなかったが、もしそれらのいくつかが実現していたら世界の日本人に対するイメージは少し違ったものになっていたかもしれないなと想像してしまう。

 

 そう思ってしまうほどに、高倉健は日本の男を演じてきたのだなと感慨深くなる。個人的には苦境にじっと耐えて我慢する男なんて、なんてつまらない生き方なのだと思わないこともないが、それでもそんな姿を愛でてしまう自分もいる。無駄にストレスの多い毎日を過ごしている自分の姿を勝手に投影してしみじみとしてしまう。

 

 そして高倉健と若いころから一緒に仕事をしてきた人たちの語るエピソードも面白かった。意外だったのはよく遅刻していたという話。真面目な人だからちゃんと時間厳守する人なのかと思っていた。とはいえ若い頃の話だし、めちゃくちゃ忙しい時期の話なので、その後は違うのだろうが。無口で不器用な人というイメージがあるが、茶目っ気もあった人なんだと感じさせてくれる。

 

 もう今後は出てこない映画スターだが、彼の旅行する姿や行きつけのお店の話なども紹介されて、ちゃんとプライベートで普通の人間のようなことも出来ていたんだなと安心した。あまりそういったことが伝わってこなかったのは、本人がそれを望まなかったのもあるが、周りの人が気を遣った事も大きいだろう。きっと、みんな彼といるのが嬉しかったし、彼に嫌な気分をさせたくないと思わせるような、彼の誠実な人柄が愛されていたのだなと思う。その人間性が彼をずっとスターのままでいさせたのだろう。

 

スタッフ/キャスト

監督 日比遊一

 

出演

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マーティン・スコセッシ/ポール・シュレイダー/ヤン・デ・ポン/ジョン・ウー/梅宮辰夫/八名信夫/中野良子/立木義浩/川本三郎

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 声

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音楽 岩代太郎

 

健さん

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