★★★☆☆
あらすじ
逃亡犯に脅されて、自宅で匿うことになった母子。原題は「Labor Day」。
感想
原題は「Labor Day」だが、悪くない邦題だ。まさに「とらわれて夏」。観たくなるようなタイトルかと言われるとそうでもないが。
逃亡犯と恋に落ちるというよくありがちな展開だが、この逃亡犯がナイスガイすぎる。料理はうまいし、家の修繕から家事洗濯まで何でもこなし、よその家の障害を持った子供とも仲良くやれる。なんかずるい。
すっかり打ち解けた犯人と母子は異国の地で共に暮らそうとするわけだが、このあたりの三人ののんびり具合に解せない部分があった。捕まったら終わりの男だけをとにかく他国に連れて行き、それから落ち着いて引っ越しの準備だのもろもろをすればよかったのにと思ってしまった。
最終的には長い時を経てハッピーエンドとなるこの物語。犯人と人質という特殊な状況で生まれた恋なのでどうなのかと思わなくもないが、ここまで極端でなくても、どんな恋でもある意味、特殊な状況で生まれるわけなので問題ないのだろう。あのまま逃げ切るのではなく、時の試練を経て正々堂々とできるこの結末を迎えたことで、ある種の爽やかさを感じることができた。
スタッフ/キャスト
監督/脚本/製作 ジェイソン・ライトマン
原作 とらわれて夏
出演
ジョシュ・ブローリン/ガトリン・グリフィス/トビー・マグワイア/マイカ・モンロー/クラーク・グレッグ/ジェームズ・ヴァン・ダー・ビーク/J・K・シモンズ/ブルック・スミス/ルーカス・ヘッジズ