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「マイ・ブラザー 哀しみの銃弾」 2013

マイ・ブラザー 哀しみの銃弾 (字幕版)

★★★★☆

 

あらすじ

 出所したばかりの兄とわだかまりを抱えながらも彼を支えようとする警察官の弟。2008年のフランス映画「Les Liens du sang」のリメイク。

 

感想 

 スタイリッシュで期待が高まるオープニング。使われている音楽も良くて、センスを感じさせる作品となっている。

 

 出所してきた兄のために仕事を見つけてやり、自宅に住まわせてやる弟。ただ決して仲が良いわけではなく、幼い頃の出来事が確執となって二人の間に横たわっている。それでも決別出来ないのが、血のつながった兄弟ゆえだ。病身の父親と姉も含めて家族の絆がうかがえる。

 

 

 堅気に生きようとする兄だが、世間の目は冷たく犯罪の世界に戻ってしまう。当然、裏切られた弟は怒り、再び二人の関係は険悪なものになっていく。しかしそれでも完全に決別できない二人。

 

 延々とこの兄弟の愛憎劇が繰り広げられる。ただ犯罪者の兄を許せないという気持ちがありながらも捕まって欲しくないと思う弟の事は理解できるのだが、嫌われていることを自覚する兄が弟に結婚式に来てほしいとか、子供の名付け親になってほしいとすり寄ろうとしているのはあまり理解できなかった。兄が弟を思っている事が分かるシーンが殆ど無かったからだろう。

 

 中盤が著しく失速して中だるみがあるのだが、後半は持ち直す。危機が兄に迫っていることを弟が無言で伝えるシーンなどは前半の伏線がよく効いて痺れるシーンだった。そこからエンディングまでの流れも良かった。

 

 兄は殺人も辞さない本物の犯罪者だし、弟は昔の恋人の夫を逮捕してよりを戻すしで、あまり共感できない部分も多いのだが、随所に光るものがあり、それだけで切り捨てたくない気がしてちょっと評価に迷ってしまう映画である。

 

スタッフ/キャスト

監督/脚本/製作 ギヨーム・カネ

 

脚本/製作総指揮 ジェームズ・グレイ


出演 クライヴ・オーウェン/ビリー・クラダップ/マリオン・コティヤール/ミラ・クニス/ゾーイ・サルダナ/マティアス・スーナールツ/ジェームズ・カーン/ノア・エメリッヒ/リリ・テイラー

 

マイ・ブラザー 哀しみの銃弾 - Wikipedia

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